今市石畳道

今市石畳道

大分県大分市今市、江戸時代に加藤清正によって開かれた、豊後国鶴崎と肥後国熊本を結ぶ肥後往還にあたる石畳の道が今市石畳道。現在その一部である全長660m、幅2.1mの石畳が残されていますが、この石畳を生かす形で、幅8.5mの道の両脇が舗装路が通っているため、ちょっと不思議な光景になっています。

勝海舟や坂本龍馬も歩いた石畳が現存

今市石畳道

今市地区は藩政時代、岡藩主中川氏により、上町、下町からなる「今市宿」が設けられ、物資の集散地、宿場町として栄えました。
藩主が参勤交代の際に利用するため、上町や下町には肥後藩や岡藩の御茶屋も置かれ、上町には制札場(せいさつば=幕府代官や領主が掟、条目、禁令を板又は紙に記して掲示した場所)や御客屋敷(岡藩の迎賓館)などもありました。
また上町と下町の境では、通りが見通せないよう、道が鉤型(クランク状=鍵の手)に曲がっており、延焼を防ぐ効果もあったとか。
鍵の手には、火防藪床という竹藪を設け、竹藪から西方を上町、東方が下町になります。

幕末の元治元年(1864年)2月には、幕府勅命を受けた勝海舟が坂本龍馬を帯同し、「翔鶴丸」で佐賀関へ入港し、この石畳を踏み長崎に向かっています。

例年9月には石畳道に8000本もの竹灯籠を並べる『今市石畳まつり』も開催されています。

今市石畳道
名称 今市石畳道/いまいちいしだたみみち
所在地 大分県大分市今市
関連HP 大分市観光協会公式ホームページ
ドライブで 東九州自動車道大分光吉ICから約19km
駐車場 ひぐらし茶屋駐車場(60台)を利用
問い合わせ 大分市文化財課 TEL:097-537-5639
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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