湯けむり展望台

湯けむりたなびく鉄輪温泉（かなわおんせん）を一望に、鶴見岳、扇山を眺望するのが湯けむり展望台。別府の湯けむりは、平成13年3月にNHKが募集した「21世紀に残したい日本の風景」で富士山に次いで全国第2位に選ばれている地です。展望台からの夜景は「日本夜景遺産」に認定されています。

「21世紀に残したい日本の風景」「日本夜景遺産」に認定

鉄輪温泉街から少し外れた東側高台の住宅地の一画にあるが駐車場も整備されているのでぜひ立ち寄りたい場所になっています。

地獄めぐりが人気の別府ですが、戦前は今以上に多くの地獄がありました。
鶴見地獄のすぐ裏手には、八幡地獄（はちまんじごく）があって多くの観光客で賑わいましたが、今では八幡公園になっています。
戦後、新婚旅行ブーム、温泉ブームなどを背景に、大型の旅館・ホテルが建ち並んだこともあって、温泉の利用量、掘削（温泉動力湧出量も日本一）も増加したことも一因になって、地獄の数も減りつつあります。

それでも気温の下がった冬季などに湯けむり展望台に立てば、モクモクと湯けむりを上げる様を目にすることができるのは、源泉総数、湧出量日本一の別府ならでは。

別府の俳人・倉田紘文の「ゆけむりの 風と遊べる 小春かな」という俳句が彫られた石碑も立っています。
ちなみに、別府の湯けむり景観は、文化財保護法で定められた「重要文化的景観　別府の湯けむり・温泉地景観」にも選定されています。
大分県では、小鹿田焼の里（大分県日田市）、田染荘小崎の農村景観（大分県豊後高田市）も重要文化的景観に選定されています。

大分県の絶景スポット 10景

2023年2月4日

十文字原展望台

2023年1月5日