【コスパで選ぶ私鉄特急】(1)300円で乗車できる名鉄「パノラマsuper」展望席

パノラマsuper

名鉄によれば「1000系2両の特別車と1200系4両の一般車で構成された6両組成の総称を1200系」で、このうち特別車は1988年にデビューした特急用の車両で、その愛称が「パノラマsuper」。かつてのパノラマカーの上をゆく前面展望を満喫できるハイデッカー展望席を備えているのです。

土曜日に豊橋〜岐阜の移動ならプラス300円でOK!

パノラマsuper

一般車は片側3扉のクロスシート車で、近距離移動なら、これでも通勤電車としてはかなり豪華ですが、「お値打ち」、「一点豪華主義」などといわれる名古屋人の気質を満足させるために、ハイデッカー展望席やバケットタイプの回転リクライニングシート、さらにはトイレ・洗面所を備えるという豪華な仕様です。
シートピッチは、1000mmと首都圏を走る2階建てのグリーン車よりも広いことに。

最高速度も120km/h対応で、パノラマカー特有の「ミュージックホーン」も備えています。

パノラマカー(Panorama Car)は、名鉄が誇る歴代の展望席付き電車の愛称で、並走する国鉄(現・JR東海)・東海道本線の豊橋〜名古屋〜岐阜のライバル対決を制しようと1961年に登場した7000系が始まり。
この歴史は、1984年〜2005年まで運用されたパノラマDX(8800系)、そしてパノラマsuperに踏襲されているのです。
パノラマsuperは、1000系、1200系、1600系、1800系がありますが、展望席があるのは1988年登場の1000系のみ。

残念ながら2007年から廃車化が進み(全車特別車編成が引退)、現在展望席が付いているのは豊橋方面側の先頭車両のみで、岐阜方面に行く場合は最後尾が展望席ということになります。
つまり、東海道新幹線で豊橋で乗り換えても、最後尾の車両になってしまいます。

名鉄の「特別車チケットレスサービス」で列車の時刻を調べる際に、「展望席つき」と表示されるのがパノラマsuperです。
ただし展望席は20席(2×2の5列)しかなく、車両運用の都合により急遽2200系(展望車なし車両)に変更となる場合があるとのこと。

名古屋本線豊橋駅〜名鉄岐阜駅間を中心に、常滑線・河和線・犬山線、その他一部の線区でも運転。
展望席を利用の際は、乗車券のほかに特別車両券(ミューチケット) が必要です。
特別車両券(乗車区間、年齢にかかわらず1乗車450円)で、長い距離を乗るほうがお得。
土休日は、平日9:00〜16:59の間に乗車駅を発車する場合、オフピークweb割引料金(300円)が適用(中部国際空港駅が発駅または着駅を除く)。

パノラマsuper
パノラマsuperの展望席
【コスパで選ぶ私鉄特急】(1)300円で乗車できる名鉄「パノラマsuper」展望席
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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