埼玉県さいたま市大宮区・見沼区にある埼玉県営の都市公園が、大宮公園。緑に囲まれた舟遊池、白鳥池、小動物公園、児童遊園地、自由広場もあり、ファミリーに人気。67.8 haという広大な園内には、四季折々に花が咲き、日本さくら名所100選、日本の都市公園100選に選定。
明治18年、埼玉県で最初に誕生した自然を活かした都市公園
明治初年の神仏分離、廃仏毀釈までは、氷川神社とその別当(神社を管理する寺)の観音寺の境内地で、廃仏毀釈で観音寺の諸仏は満福寺(現・さいたま市北区日進町)へ移され、明治6年の太政官布告第16号(各府県に対し公園候補地を選定するよう命令)を受け、神域の一部を都市公園として、明治18年に氷川公園の名称で誕生しています。
明治18年3月16日には日本鉄道大宮駅も開業しているので、まさに文明開化とともに生まれた公園ということに。
寛永寺が上野恩賜公園になったのと同様で、明治時代に生まれた都市公園の多くは、寺院整理神社統合によるものです。
舟遊池(貸しボートは平成12年に終了)や白鳥池は、縄文時代の縄文海進時の入江(見沼)の一部だった場所(湿地帯)です。
公園化にあたっては、「公園の父」と称される林学博士・本多静六(ほんだせいろく=現在の久喜市出身で、武蔵嵐山の命名者、日比谷公園の設計を担当)と、林学者・田村剛(たむらつよし=国立公園、海中公園制度の確立と発展に尽力、「自然公園」という言葉を考案、明治神宮内苑・外苑の造成も担当)が立案した「氷川公園改良計画」に沿って行なわれています。
昭和9年には野球場、舟遊池(ボート池)が完成し、日米親善野球(ベーブ・ルース、ルー・ゲーリッグ、ジミー・フォックスの三大本塁打王がMLB選抜として来日、MLB選抜は全16試合で47本塁打)では、ベーブ・ルースがホームランを放っているのです。
戦後の昭和35年には県営サッカー場が、日本初のサッカー専用球技場として完成。
東京オリンピックのサッカー競技が開催されています。
平成19年にはさいたま市大宮公園サッカー場(NAC5スタジアム大宮)が完成し、今もサッカー先進地のシンボル的な存在になっています。
春は1200本の桜が咲き、日本さくらの会が選定する「日本さくら名所100選」に選定されるほか、美しいアカマツ林には樹齢100年を越える老木もあり、見事。
平成5年に完成した日本庭園は、のんびりと歩けば優雅な気持ちに。
舟遊池北側には「埼玉県立歴史と民俗の博物館」が建ち、埼玉県の歴史、民俗を詳しく解説しています。
大宮公園 | |
名称 | 大宮公園/おおみやこうえん |
所在地 | 埼玉県さいたま市大宮区高鼻町4 |
関連HP | 大宮公園公式ホームページ |
電車・バスで | 東武野田線大宮公園駅から徒歩10分 |
ドライブで | 首都高速埼玉大宮線新都心西出口から約2.8km |
駐車場 | 270台/有料(4月~9月8:30~19:00、10月~3月8:30~17:30)、混雑時には大宮第二公園の臨時駐車場(1400台/有料) |
問い合わせ | 大宮公園事務所 TEL:048-641-6391 |
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