太平洋セメント埼玉工場専用線廃線跡(ポッポ道)

太平洋セメント埼玉工場専用線廃線跡(ポッポ道)

埼玉県日高市、JR八高線・川越線の高麗川駅(こまがわえき)から太平洋セメント埼玉工場へと伸びていた専用線(引き込み線)の跡が、太平洋セメント埼玉工場専用線廃線跡。現在は遊歩道として整備され、「ポッポ道」との愛称が付けられています。

工場引き込み線の廃線跡を遊歩道に転用

太平洋セメント埼玉工場専用線廃線跡(ポッポ道)

貨物輸送を鉄道が担っていた時代には、全国にあった工場と本線をつなぐ引き込み線(専用線)。
昭和38年5月16日、高麗川駅と当時の日本セメント埼玉工場の工場引き込み線として運用を開始し、セメントの配送がトラック輸送に転換したこと、昭和58年に武甲山から工場への原料輸送が地中式長距離(23.4km)ベルトコンベヤになったことを受けて、平成11年9月20日に廃止されています。
専用線は全長1.4kmで、非電化区間でした。

平成21年3月30日に日高市に寄付され、上野台踏切近くから日高市役所側が遊歩道になっていますが、レールや遮断機、「線路内歩行禁止」の立て看板など、随所に鉄道だった時代の名残りをモニュメントとして残しています。
東武鉄道越生線の西大家駅から日本セメント埼玉工場への引き込み線(西大家貨物線)もありましたが、こちらも昭和59年8月1日に廃止され、道路用地などに転用されています。

同じ日本セメント(現・太平洋セメント)では、東松山専用鉄道(高坂構外側線=高坂駅〜高本間)がありましたが、こちらは廃線後、遊歩道「まなびのみち」に転用されています。
埼玉県内ではJR川口駅からサッポロビール川口工場への専用線(大正末創業の日本麦酒鉱泉会社の専用線として敷設、昭和61年廃線、保線車両の駐機場所、SL青葉通りなどに転用)が歴史ある専用線として知られています。

太平洋セメント埼玉工場専用線廃線跡(ポッポ道)
太平洋セメント埼玉工場専用線廃線跡(ポッポ道)
名称 太平洋セメント埼玉工場専用線廃線跡(ポッポ道)/たいへいようせめんとさいたまこじょうせんようせんはいせんあと(ぽっぽみち)
所在地 埼玉県日高市原宿
電車・バスで JR高麗川駅から約10分
ドライブで 圏央道狭山日高ICから約9km
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 日高市産業振興課 TEL:042-989-2111/FAX:042-989-2316
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
日本セメント東松山専用鉄道跡(遊歩道「まなびのみち」)

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埼玉県東松山市にある東武東上線の高坂駅から日本セメント(現・太平洋セメント)の工場とを結ぶ専用線の跡が、日本セメント東松山専用鉄道跡。昭和30年10月に原料搬入のための専用線として敷設され、昭和59年7月31日に廃線になったもの。廃線跡は遊

 

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