埼玉県川越市、円仁(慈覚大師)が創建という名刹、喜多院(川越大師)。五百羅漢像が有名ですが客殿、書院、庫裏、慈眼堂、鐘楼門、山門などが国の重要文化財に指定と、文化財の宝庫。慈眼堂は、厨子に入った天海僧正の木造が安置される天海の廟所で、正保2年(1645年)の建立。
喜多院住持を務めた天海僧正の廟所
徳川家康の側近として活躍し、江戸の都市計画に関わり、家康が自身の没した後の神号や葬儀に関する遺言を託したのが、喜多院住持の天海。
2代将軍・徳川秀忠、3代将軍・徳川家光に仕え、寛永寺を創建し、寛永寺で、寛永20年10月2日(1643年11月13日)没。
天海は、慈眼大師(じげんだいし)の諡号(しごう)を送られ、2年後の正保2年(1645年)、徳川家光の命によって喜多院に、慈眼堂が建立されています。
これが現存する慈眼堂で、単層方形造り(ほうぎょうづくり)、本瓦葺き。
7世紀初頭に築かれた仙波古墳群の1基、慈眼堂古墳(墳丘長45mの前方後円墳)の上に建っています。
天海僧正の廟所は、喜多院(川越大師)のほか、ゆかりの深い日光山輪王寺の慈眼堂、織田信長の比叡山焼き討ち後の延暦寺の復興に尽力したということで、恵日院(滋賀県大津市坂本)の慈眼堂(比叡山延暦寺所有)、東叡山寛永寺の開山堂(両大師)と4ヶ所あります。
喜多院(川越大師)・慈眼堂 | |
名称 | 喜多院(川越大師)・慈眼堂/きたいん(かわごえだいし)・じがんどう |
所在地 | 埼玉県川越市小仙波町1-20-1 |
関連HP | 川越大師 喜多院公式ホームページ |
電車・バスで | 西武新宿線本川越駅から徒歩20分 |
ドライブで | 関越自動車道川越ICから約4km |
駐車場 | 明星駐車場(120台/有料)、1月3日休 |
問い合わせ | 喜多院拝観寺務所 TEL:049-222-0859 |
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