羊山公園・見晴らしの丘

羊山公園・見晴らしの丘

埼玉県秩父市、芝桜や武甲山の眺望で知られる羊山公園ですが、その北側に位置するのが見晴らしの丘。秩父市街と武甲山を眺める見晴らしの良さが名の由来ですが、武甲山の歴史を解説する武甲山資料館、棟方志功のコレクションで知られる「やまとーあーとみゅーじあむ」も建っています。

秩父の鉄道敷設に尽力した柿原萬蔵銅像も立つ

羊山公園・見晴らしの丘
柿原萬蔵の銅像は、北村西望の作

専用の駐車場もあるので、丘の上までは歩かずに到達可能。
秩父市街を眼下に、その向こうに荒川対岸の尾田蒔丘陵、両神山、奥秩父の山並みを眺望します。
春には桜の名所としてお花見にも絶好で、夜は秩父市街の夜景を眺めることも可能。

昭和29年に建立された柿原萬蔵(かきはらまんぞう)の銅像は、長崎の平和祈念像で有名な北村西望(きたむらせいぼう)の作。
秩父地方の産業開発・振興のためには鉄道が必要と説き、秩父〜館林間に鉄道を整備するために、明治27年、上武鉄道期成同盟会を結成。
上武鉄道期成同盟会を母体に、上武鉄道会社(秩父鉄道)を設立し、社長に就任、明治34年10月に寄居までを開通させ、寄居から秩父方面への延長工事は、寄居町民の反対などにもあいましたが、粘り強く交渉し、明治36年4月波久礼駅まで開通、渋沢栄一らの協力を得て、大正3年に秩父駅まで延伸しています。

埼玉ゆかりの偉人ということで、秩父市街を眼下にする見晴らしの丘に銅像が立っているのです。

ちなみに、銅像を制作した北村西望は、第二次世界大戦中に、矢那瀬の高徳寺(埼玉県秩父郡長瀞町)に3年間疎開していたことがあり、実は秩父にゆかりのある作家なのです(秩父鉄道波久礼駅の駅前に北村西望の句碑「波久礼から河や桜など ぶらりぶらり」も立っています)。

羊山公園・見晴らしの丘
名称 羊山公園・見晴らしの丘/ひつじやまこうえん・みはらしのおか
所在地 埼玉県秩父市大宮6267
関連HP 秩父市公式ホームページ
電車・バスで 西武秩父線西武秩父駅、秩父鉄道御花畑から徒歩10分、秩父鉄道秩父駅から徒歩15分
ドライブで 関越自動車道花園ICから約26km
駐車場 羊山公園駐車場(292台/無料)、羊山公園の芝桜開花期は利用不可、周辺の臨時駐車場を利用
問い合わせ 秩父市都市計画課 TEL:0494-26-6867/FAX:0494-26-5967
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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武甲山資料館

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