第133回鉱山祭|佐渡市|2019

鉱山祭

2019年7月20日(土)~7月21日(日)18:00~22:00、新潟県佐渡市の相川で『第133回鉱山祭』が開催。『両津七夕まつり・川開き』、『小木港祭り』とともに佐渡三大祭のひとつで、相川市街地が「おけさ」一色に染ります。土曜に祭流し、佐渡おけさ流し、日曜には祭流し、花火大会が行なわれます。

鉱山町と佐渡おけさ発祥の歴史を今に伝える

慶長10年(1605年)、初代佐渡奉行・大久保長安が金銀山繁栄を祈って建立した大山祇神社(おおやまずみじんじゃ)の祭礼が原点となる祭り。
江戸時代中期、金銀の生産も激減したことから町も衰退し(最盛期に数千人暮らした町も明治時代初期に89人に激減)、祭りも一度途絶しています。
明治維新の富国強兵・殖産興業に伴い、外国技術導入で佐渡鉱山も復活し、同時に明治18年に佐渡鉱山局長として赴任した大島高任(おおしまたかとう)が明治20年に祭りを復活させています。
大島高任は明治4年、ドイツのフライベルク鉱山学校に留学、そこで見たフライベルグ鉱山の祭典にならい、鉱山を出発して町中を練り歩く隊列ごとに山車、提灯などを添えて、花火も打ち上げて華やかな祭りにショーアップしたのです。
このときに鉱山の繁栄を願う「やわらぎ」の奉納も復活させています。

昭和10年~20年にかけての金銀山繁栄のピークには、『鉱山祭』も豪華に行なわれました。
今もその名残りをとどめる大山祇神社神事式や、全町をあげての「祭流し・山車流し」、天領通りでの「佐渡おけさ流し」や納涼花火大会などが行なわれます。

『鉱山際』皮切りとなる大山祇神社神事式では、今も金掘りの労働者たちが歌った唄「やわらぎ」が奉納されています。

佐渡おけさのルーツは相川に!?

天草地方の『牛深ハイヤ節』が、北前船の船乗りによって佐渡の小木港に伝わり、相川の金銀山の労働者に広まったといわれています。
そのため、『佐渡おけさ』(『相川おけさ』)には元歌にはなかった哀愁を帯びたメロディーに。

大正時代に入り、相川の民謡保存団体・立浪会(たつなみかい)がレコード化するにあたって、『相川おけさ』よりも『佐渡おけさ』の方が普及するだろうと考え、見事に大ヒットしたもの。

三味線と歌だけでゆったりと聞かせる『正調』の部分だけが知られていますが、実は笛と太鼓、踊りが加わる『ぞめき』、テンポアップした『選鉱場(せんこうば)おけさ』の3部で成り立っています。

『選鉱場おけさ』の出だしは、
ハー朝もナー(ハ アリャサ)早よから カンテラ下げてナーヨ
(ハ アリャアリャアリャサ)
高任(たかとう)通いの 程のよさ
(ハ アリャサ サッサ)。

第133回鉱山祭|佐渡市|2019
開催日時 2019年7月20日(土)~7月21日(日)18:00~22:00
所在地 新潟県佐渡市相川
場所 大山祇神社、相川市街地周辺
関連HP 佐渡観光交流機構公式ホームページ
電車・バスで 両津港から新潟交通佐渡バス本線で1時間10分、佐渡版画村下車、すぐ
ドライブで 両津港(佐渡汽船旅客ターミナル)から約27km
駐車場 あり
問い合わせ 鉱山祭実行委員会事務局 TEL: 0259-74-3515
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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