嵯峨野観光鉄道は、伏線電化のため使われなくなった山陰本線・嵯峨駅〜馬堀駅の旧線を、渓流沿いという景観を活かしてトロッコ列車を運行するためにJR西日本が設立した鉄道会社。1991年4月27日にトロッコ列車(嵯峨野観光線)の運転を開始していますが、すでに34年が経過、ついに新たなトロッコ列車が登場します。
グループ用の特別室が誕生!?

古都・京都、しかも嵐山・嵯峨野が起点とあって訪日外国人にも絶大な人気を誇るのが、トロッコ列車(嵯峨野観光線)。
往路はトロッコ列車、復路は保津峡の舟下りというのも定番となっています。
現在運行するトロッコ列車は、2026年で35年目となるため、2026年の営業運転をもって引退、2027年からはすべて新型車両に置き換わる予定です。
さらなる安全性及びサービス向上を目的に、2027年春にデビュー予定なのが新型トロッコ列車(牽引車、客車)。
座席間隔や通路幅の拡大し、快適さを向上させるほか、天井や側面をガラス張りとした開放感のある車内になる予定。
さらにファミリーやグループの利用が多いことから、より一層自然を味わえる特別室の導入も検討されています。
訪日外国人対策として日本語・英語・中国語(簡体語・繁体語)・韓国語の4ヶ国語対応の車内表示器を設置する予定となっています。
現在運転のトロッコ列車は、ディーゼル機関車DE10形1104号機が牽引車で、トロッコ列車は無蓋貨車(屋根のない砂利などを運ぶための貨車)トキ25000形を改造したSK100形客車5両。
平安時代の王朝色である緋色(あけいろ=本来は日本茜の根で染めたもので、紫に次ぐ高位の色)、山吹色 (やまぶきいろ=楊梅の樹皮で染めた色で平安時代の女官の裝束に使用)でカラーリングされています。

嵯峨野観光鉄道で、新たなトロッコ列車が2027年春にデビュー | |
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