嵯峨野観光鉄道(トロッコ列車)

嵯峨野観光鉄道(トロッコ列車)

JR嵯峨野線・嵯峨嵐山駅に隣接するトロッコ嵯峨駅(京都府京都市右京区)とトロッコ亀岡駅(亀岡市)を結び保津峡沿いに走る全長7.3kmの観光列車が、嵯峨野観光鉄道。複線電化で廃線となった保津峡沿いの山陰本線をトロッコ列車の観光路線として再生したもので、JR西日本グループの運営です。

全席指定席で保津峡を探勝するトロッコ列車

嵯峨野観光鉄道(トロッコ列車)

平成3年4月27日に、山陰本線の旧線を利用してトロッコ列車として開業したのが、嵯峨野観光鉄道。
JR西日本の子会社で、開業以来、ディーゼル機関車(DE10形)と客車(トキ25000形貨車の改造車)の編成で運行されています。

トロッコ嵯峨駅が起点で、最初の駅であるトロッコ嵐山駅を出ると、大河内山荘の下を嵐山トンネルで抜け、保津峡の狭い峡谷に入り込みます。
この先、保津峡トンネルなど7つのトンネルを抜けますが、峡谷の核心部はほとんど車窓から見物が可能。

前半は右側が、後半は左側が渓流となり、時間的には右手に渓谷が来る方が少し長いので、渓谷側がいいという人は右側の席がおすすめです。

時速は最高でも20km。
終点のトロッコ亀岡まで所要は23分ほどののんびりとした旅路です。

トロッコ亀岡駅は山陰本線の馬堀駅に近く、保津川下りの乗船場までは、京阪京都交通の路線バスが運行され(保津川下りの運休日にはバスも運転されません/連絡バスに接続して船も出航)、トロッコ亀岡駅から復路は保津川下りで嵐山に戻るのがゴールデンコースとなっています。

5両編成のうち、機関車のすぐ後に連結された5号車の「ザ・リッチ号」は、窓ガラスのないオープン車両。
腰板と足下はなんと格子状! 
つまり、途中で雨が降ればずぶ濡れになるし、風が吹けば帽子が飛ばされることもあるというワイルドな車両です。
寒い季節には防寒具を、天候の安定しない日にはレインウエア(車内での傘の使用は禁止)の準備をお忘れなく。

ベビーカーは折りたたんで乗車可能、ペットは規定範囲内でペットケースに入れた場合にのみOKとなっています(ペット持込みは有料です)。

前売り券は、乗車日の1ヶ月前の0:00から、嵯峨野観光鉄道ホームページの「乗車券予約購入」ページで発売(一度に合計8人までの予約が可能)。
シートマップで希望の座席を選ぶこともできます。
当日券(指定席の残席があれば発売)は、トロッコ保津峡駅を除くトロッコ列車各駅窓口で販売。
立席券は指定席完売後、枚数に制限をして販売されています。

嵯峨野観光鉄道(トロッコ列車)
5号車はオープンタイプの「ザ・リッチ号」
嵯峨野観光鉄道(トロッコ列車)
名称 嵯峨野観光鉄道(トロッコ列車)/さがのかんこうてつどう(とこっこれっしゃ)
所在地 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺車道町〜亀岡市篠町山本神田
関連HP 嵯峨野観光鉄道(トロッコ列車)公式ホームページ
電車・バスで JR嵯峨嵐山駅からすぐトロッコ嵯峨駅
ドライブで 名神高速道路京都南ICから約13kmで市営嵐山観光駐車場、駐車場から徒歩15分でトロッコ嵯峨駅
駐車場 市営嵐山観光駐車場(105台/有料)
問い合わせ 嵯峨野観光鉄道テレフォンサービス TEL:075-861-7444(自動音声案内)
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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