アマルフィ(Amalfi)は、イタリア・カンパニア州サレルノ県にある自治体(コムーネ)。急峻な海岸に建物が建ち並ぶ、アマルフィ海岸は、ユネスコの世界文化遺産に登録。その景観に似ているのが、「日本のアマルフィ」とPRする和歌山県和歌山市の岬、雑賀崎(さいかざき)です。
和歌山市内なのに、気分はイタリア・アマルフィ!
雑賀崎は、万葉集に「紀伊国の 雑賀の浦に出で見れば 海人の燈火 波の間に見ゆ」と歌われた景勝地で、戦国時代には傭兵集団、雑賀衆(さいかしゅう)の拠点としても有名な地。
織田信長と石山本願寺の抗争(石山合戦)で、信長軍は雑賀衆に苦戦を強いられて敗れています。
令和4年7月28日に放送された日本テレビ系列の『世界一受けたい授業』では、AIが判定した「世界遺産そっくり度ランキング」で0.866点を獲得(1.0点に近いほど似ている)、そっくり度1位に輝いたのが、「日本のアマルフィ」雑賀崎。
海岸の崖に家が密集するのは、家屋が密集することで強い海風の影響を減少させるためとも、生活の糧でもある漁船を家から見守るためともいわれています。
雑賀崎には平成31年2月、和歌山市とイタリア・アマルフィ市との交流の一環として、アマルフィのダニエレ・ミラノ市長をはじめとするアマルフィ市訪日団も訪れ、迎えた尾花正啓市長は「雑賀崎とアマルフィは景色だけでなく文化や歴史、食なども似通っている。今回の交流に関心を持っている市民も多く、これを機会にぜひ交流を深めたい」と語っています。
在大阪イタリア総領事マルコ・プレンチペも2度も足を運び、交流を深め、アマルフィの特産物であるレモンの木を植樹したレモンの丘も誕生しています。
雑賀崎周辺には雑賀崎灯台・展望広場、幕末に異国船を監視した番所があった番所庭園(ばんどこていえん)などがありますが、「アマルフィの絶景」を目にできるのは、雑賀崎漁港です。
雑賀崎周辺の海は水温が低いので魚がおいしいとのことで、雑賀崎漁港では雑賀崎漁協が鮮魚の直売も実施(火曜・土曜、祝前日、荒天日が定休)。
「雑賀崎」バス停〜(徒歩10分)〜雑賀崎漁港(「アマルフィの絶景」)〜(徒歩5分)〜衣美須神社〜(徒歩10分)〜雑賀崎灯台〜(徒歩10分)〜番所庭園〜(徒歩10分)〜和歌山城が見える景色〜(徒歩5分)〜レモンの丘〜(徒歩5分)〜雑賀崎バス停。
AIもそっくりと認定! 「日本のアマルフィ」雑賀崎とは!? | |
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