2024年8月23日(金)~8月24日(土)18:00~、滋賀県米原市醒井(さめがい)で『醒井地蔵まつり』(地蔵盆)を開催。見どころは、住民手づくりの「つくりもの」。地蔵菩薩の縁日は24日で、醒ヶ井の地蔵盆もコロナ禍で中断していましたが、2022年から再開。フィナーレを飾る万灯流しも見事。
住民手づくりの「つくりもの」に注目
弘仁8年(817年)、大干魃(だいかんばつ)の際に、最澄(伝教大師)が醒井で降雨を祈願するために刻んだと伝わる地蔵菩薩が醒井地蔵(実際には鎌倉時代後半の作と推定されています)。
安置される地蔵堂は慶長13年(1608年)、大垣藩主・石川家成(いしかわいえなり=石川数正の叔父)が病気全快を感謝して創建したもの(後に再建されています)。
『醒井地蔵まつり』の一番の見どころは、住民手づくりの「つくりもの」(両日共通18:00〜露店・つくりもの)。
一説によると、江戸時代、醒井では地蔵盆に曳山を巡行していましたが、曳山の代わりとして、「変装行列」や「つくりもの」が作られるようになり、その年々に流行しているものなど、時代を映すような「つくりもの」が、今も地域の伝統として伝えられているのです。
町内ごとに知恵と手間をかけての傑作が並びます。
『醒井地蔵まつり』のフィナーレは、8月24日20:00〜万灯流しです。
梅花藻が生える地蔵川を灯篭が流れますが、川面に灯籠の灯が映えてなかなかの絶景を生み出します。
中山道醒井宿一帯は、両日とも18:00〜22:00の間、車両通行止めに。
湖国・近江い根付く地蔵盆
地蔵盆とは、文字通り地蔵菩薩の縁日で、毎月24日。
平安時代に隆盛し、鎌倉時代に定着しましたが、なかでも盛大に行なわれるのが、お盆に近い旧暦7月24日。
道祖神信仰と結びついた街道などに祀られる地蔵尊の祭礼で、京都府(京の夏の風物詩)や滋賀県を中心に、関西地方では盛んに行なわれています(関東以北ではほとんど行なわれていません)。
旧暦7月24日を新暦に直して8月24日に行なうのが醒井の地蔵盆。
『木之本地蔵大縁日』や近江八幡など、湖国・近江では地蔵信仰を背景に、そんな地蔵縁日(地蔵盆)が今も根付いているのです。
醒井地蔵まつり(地蔵盆)|米原市 | |
開催日時 | 2024年8月23日(金)~8月24日(土)18:00~/毎年8月23日~8月24日 |
所在地 | 滋賀県米原市醒井 |
場所 | 中山道醒井宿 |
関連HP | 米原市公式ホームページ |
電車・バスで | JR醒ヶ井駅から徒歩5分 |
ドライブで | 北陸自動車道米原ICから約2.5km |
駐車場 | 醒ケ井駅前市営駐車場、または、国道21号線沿い臨時駐車場(有料) |
問い合わせ | 米原観光協会 TEL:0749-58-2227 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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