首都圏のJR普通列車で「クロスシート」に乗る方法、選ぶべき号車とは!?

セミクロスシート

首都圏のJRの普通列車から「クロスシート」(ロングシートと併用のセミクロスシート)車両が徐々に減っています。横須賀・総武快速線では、E235系1000番台に置き換わったことで、全車ロングシートに。普通車のセミクロスシートが車両の更新とともに減り続けていますが、現在走っている路線はどこでしょう?

1号車、2号車、14号車、15号車なら確実にセミクロスシート

セミクロスシート
ボックス席争奪戦の展開されるセミクロスシート車両

JRの座席には、窓に背を向けるお見合い型の「ロングシート」、ボックス席の「クロスシート」、特急車両などの「転換クロスシート」、そしてロングシートとボックス席の併用される「セミクロスシート」などのタイプがあります。

このうち、首都圏の通勤列車に使われているのが山手線、京浜東北線、中距離列車などの「ロングシート」、そして中距離列車に使われる「セミクロスシート」、そしてグリーン車の「転換クロスシート」です。

「グリーン料金も値上がったので、家族旅行の際は、グリーン車を諦め、クロスシートを狙っています」という生活防衛を重視する利用者も増えていますが、ホームの真ん中で待っていても、「ロングシート」の車両が来ることも。

まず、首都圏のて普通列車(定期運用)では、全車「セミクロスシート」という車両はありません。
「ロングシート」+グリーン車、「ロングシート」+「セミクロスシート」+グリーン車のいずれかです。
横須賀・総武快速線は、2025年3月にE235系1000番台に置き換わったことで、すべてが「ロングシート」+グリーン車なので、グリーン車に乗らない限りは、窓は背面にということになります。


東海道線、上野東京ライン、新宿湘南ライン、常磐線の中距離電車(E231系、E233系、E531系)は、「ロングシート」+「セミクロスシート」+グリーン車が基本。

常磐線の中距離電車(上野東京ライン)に使われる交直両流のE531系電車は10両編成で、編成の両端(1・2・9・10号車)が「セミクロスシート」(ただし9号車はロングシートの場合があります)。
15両編成の場合は、これに加えて13号車、14号車、15号車が「セミクロスシート」で、いずれの編成も4号車と5号車はグリーン車です。

すこし厄介なのが東海道線や上野東京ライン、新宿湘南ラインで、10両編成の場合に9・10号がセミクロスシートでない編成があります。
これは、小山車両センター、国府津車両センターという車両センターに配置される車両の違いで、確実にセミクロスシートを選択したい場合は、1号車、2号車を選ぶのが鉄則です。
5両を増結した15両編成の場合は、造血車両のうち14・15号車がセミクロスシート車となります。

湘南新宿ライン・上野東京ライン・東海道線 15両編成の場合

1
S
2
S
3
L
4
G
5
G
6
L
7
L
8
L
9
10
11
L
12
L
13
L
14
S
15
S
S=セミクロスシート、L=ロングシート、G=グリーン車、混=どちらが来るのか編成による
※10両編成の場合は、11号車〜15号車をカット

セミクロスシート車両のある路線

  • 湘南新宿ライン
  • 上野東京ライン
  • 東海道線(伊東線)
  • 宇都宮線
  • 高崎線(上越線・両毛線)
  • 常磐線
新宿湘南ライン
新宿湘南ライン
首都圏のJR普通列車で「クロスシート」に乗る方法、選ぶべき号車とは!?
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