瀬戸田レモン(はちみつシロップ漬)【JA三原 瀬戸田/広島県尾道市】

瀬戸田レモン(はちみつシロップ漬)

広島県のレモン栽培は、広島県豊田郡大長村(現・広島県呉市豊町大長)が、明治31年に和歌山県からネーブルの苗木を購入。その際に偶然レモンの苗木3本が混入し、それを試植したのが始まりなんだとか。日本一のレモン生産県が広島県。つまり、もし、この時に混入していなければ、広島県でのレモン栽培はこんなに広がっていたのかどうか・・・。

瀬戸内海の気候はレモン栽培にピッタリ

瀬戸田のレモン
瀬戸田のレモン谷

雨の少ない瀬戸内海の気候はレモン栽培に最適。
さらに明治末期から大正初期にかけてレモンの価格が高騰したこともあって、広島県内でのレモン栽培は一気に広がったのです。

昭和39年5月の「レモンの輸入自由化」によって大打撃を受けたものの、輸入レモンの防かび剤(OPP)の怖さもあって、美味しさと安全さで国産レモンの人気は復活。
なかでも瀬戸田のグリーンレモンは人気のブランドとなっているのです。

「しまなみ海道」(西瀬戸自動車道)途中にある広島県尾道市瀬戸田町は街路樹がレモンというくらい、レモン生産の盛んな場所。
レモンの生果はもちろんのこと、いろいろな加工品も生まれています。

瀬戸田のレモン

レモン島の生口島を旅してみると・・・

瀬戸田レモン(はちみつシロップ漬)
生口島側から眺めた多々羅大橋。橋のたもとのサイクリング道の園地にはレモンのオブジェも

平成30年のデータでは広島県のレモン出荷量は全国の42%(全国5528t/2位は愛媛県で31%、3位は和歌山県で10%)。広島県のなかでも呉市、尾道市などの島しょ部が栽培の中心地となっています。

レモンの栽培エリアは、ちょうど「しまなみ海道」(西瀬戸自動車道)の沿線です。
尾道を起点に、新尾道大橋で向島、因島大橋で因島(いんのしま)、生口橋で生口島(いくちじま)、多々羅大橋で大三島(おおみしま)と渡っていくと、その途中にレモン畑が広がっています。

島中がレモン畑の感のある、生口島。
島には「レモン谷」という地名があるほど。尾道市瀬戸田町(旧瀬戸田町)で、この島で産するレモンが有名な瀬戸田のレモンなのです。

瀬戸田の街中の八百屋や、おみやげ店「富士本舗」(尾道市瀬戸田町瀬戸田502-1)の店先にも季節にはグリーンレモンがズラリと並びます。
この「富士本舗」でもオリジナルのレモン醤油、レモンドレッシング、レモンせんべい、レモンちゃん麺、レモンラングドシャなどなどと、とにかくレモン一色!

瀬戸田レモン(はちみつシロップ漬)
おみやげ店「富士本舗」(レモンの価格は取材時のもの)

JA三原が旬のレモンをはちみつ漬けに!

瀬戸田レモン(はちみつシロップ漬)

地元、JA三原の話では、「レモンの出荷は、8月のハウスレモンから始まり、10月、11月は緑色の鮮やかなグリーンレモン(もぎたてレモン)として、12月〜5月はおなじみのイエローレモンを出荷しています」とのこと。
つまり、瀬戸田を訪れて、旬のレモンにお目にかかれるのは、8月〜翌年5月までというわけなのです。

「日本で最初の国立公園である瀬戸内海国立公園で生産されている瀬戸田の旬のレモンをはちみつに漬け込んだのが、人気の『 瀬戸田レモン(はちみつシロップ漬)』です」(JA三原)。

注目の「瀬戸田レモン(はちみつシロップ漬)」ですが、1瓶に、レモン2個分の輪切りとレモン1個分の果汁が入っているのだとか。
原材料は、果糖ぶどう糖液糖、レモン、はちみつ、レモン果汁。それと酸化防止剤としてビタミンC。
「水や炭酸水割で割ったり、紅茶に入れたり」がおすすめの味わい方とのこと。
そのままヨーグルトにトッピングしてもおいしく味わうことができます。

風邪気味の時や、すこし咳っぽい時なら、お湯で割って飲めば効果があります。
見た目の瓶のデザインもいいので、贈答用にも最適といえるでしょう。

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レモン谷

レモン谷

広島県尾道市瀬戸田町、生口島(いくちしま)の南部、大三島とを結ぶ多々羅大橋のたもとにあるのが、レモン谷。島全体がレモン畑の感のある生口島のシンボル的な場所で、しまなみ海道サイクリング途中の絶好の立ち寄りスポットにもなっています。多々羅大橋を

 

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