滋賀県蒲生郡竜王町にある神社で近郷33ヶ村の総社が苗村神社(なむらじんじゃ)。昔ながらの鎮守の森が残され、森の中は文化財の宝庫。茅葺きの楼門、神輿庫、東本殿、境内社の十禅師社本殿、八幡社本殿は国の重要文化財。さらに鎌倉時代後期の造りといわれる三間社流造(ながれづくり)の西本殿は、国宝です。
西の鎮守の森にある西本殿は国宝!
平安時代編纂の『延喜式神名帳』に長寸神社(なむらじんじゃ)と記載される古社(式内社)。
神仏習合時代の名残りから、今も境内の不動堂には明王像も安置されています。
縁結び、開運招福、五穀豊穣、子宝授与などにご利益があるとされ、今も敬虔な氏子たちに支えられ、鎮守の森が守られ続けています。
境内は、滋賀県道541号(綾戸東川線)を隔てて東西の森に分かれ、西の森に西本殿、十禅師社本殿、八幡社本殿、楼門、不動堂、神輿庫、儀式殿などが、東の森に東本殿、天神社などがあります。
徳治3年(1308年)再建の西本殿は、国宝。
西本殿の西脇の十禅師社本殿は、室町時代中期の再建と推測され、国の重要文化財。
十禅師は、神仏習合時代の山王七社権現のひとつで、地蔵菩薩の垂迹(すいじゃく=仏が神になって現れること)とされる瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)。
天台宗の鎮守社である比叡山の山王権現(現・日吉大社)から分霊を勧請したと推測できます。
八幡社本殿も同様に、室町時代中期の再建で、国の重要文化財。
33年に一度行なわれる『三十三年式年大祭』は有名で前々回は昭和57年で、前回は平成26年10月に斎行(次回は2046年)。
苗村神社 | |
名称 | 苗村神社/なむらじんじゃ |
所在地 | 滋賀県蒲生郡竜王町綾戸468 |
関連HP | 苗村神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR近江八幡駅からJRバス甲西町方面行きで25分、川守下車、徒歩10分 |
ドライブで | 名神高速道路竜王ICから約4km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 苗村神社 TEL:0748-57-0160 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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