琵琶湖に浮かぶ竹生島(滋賀県長浜市)に鎮座する都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ/竹生島神社)。祭神は、市杵島比売命(いちきしまひめのみこと=弁財天)、宇賀福神、竹生島龍神、そして産土神の浅井比売命(あざいひめのみこと)の4柱。浅井比売命は、浅井氏の氏神ともいわれ、琵琶湖の湖水を支配する神様です。
産土神は浅井比売命で、全国の浅井さんの氏神でもある
竹生島は、もともと神仏混淆の島でしたが明治元年に発布された神仏分離令により、宝厳寺(ほうごんじ)と都久夫須麻神社(竹生島神社)に分離。
とくに宝厳寺は、神道一辺倒の明治政府の政策で廃寺の可能性もありましたが、西国三十三所の名刹、そして日本三弁天ということもあり、多くの信者の熱意を背景に、寺として存続しました。
神仏混淆時代の宝厳寺の本堂が現在の本殿で、国宝に指定されています。
豊臣秀頼の寄進で、片桐且元(かたぎりかつもと)を普請奉行として伏見桃山城の日暮御殿(勅使殿)を移築したもの(豊国廟から移築したという伝承も)。
60枚の天井画は狩野光信の作です(内陣の拝観はできません)。
琵琶湖を望む断崖上には龍神拝所があり、そこから「かわらけ投げ」が可能です。
6月10日に『三社弁財天まつり』が行なわれています。
相模・江島神社(えのしまじんじゃ/江戸時代までは金亀山与願寺)、安芸・厳島神社から分霊と神官を竹生島に招いて3社で合同の弁財天まつりを開催するもの。
三社を巡らなくてもそのご利益にあやかれると、日本三大弁財天のパワーが結集する祭りというわけなのです。
仏教の守護神である弁財天を神社が祀るというスタイルなのも、三社とも明治の神仏分離までは神仏習合だったから。
都久夫須麻神社(竹生島神社) | |
名称 | 都久夫須麻神社(竹生島神社)/つくぶすまじんじゃ(ちくぶじまじんじゃ) |
所在地 | 滋賀県長浜市早崎町竹生島 |
関連HP | 竹生島神社公式ホームページ |
電車・バスで | 長浜港から琵琶湖汽船で30分、今津港から琵琶湖汽船で25分、彦根港からオーミマリンで45分 |
ドライブで | 北陸自動車道路長浜ICから約5kmで長浜港。名神高速道路京都東ICから約54kmで今津港、彦根ICから約4.5kmで彦根港 |
駐車場 | 長浜港公共駐車場(30台/無料)、今津港琵琶湖汽船専用駐車場(40台/無料)、彦根港(50台/無料) |
問い合わせ | 都久夫須麻神社(竹生島神社) TEL:0749-72-2073 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag