東海道新幹線(東京駅〜新大阪駅)が開業したのが1964年10月1日。2024年で開業60周年となりますが、「世界初の高速鉄道専用車両」として開発され、運用されたのが新幹線0系電車。38次にわたり3216両が製造された車両で、今は博物館や公園などに静態保存されています。おもな保存車両を紹介。
鉄道博物館で0系新幹線を保存展示
鉄道博物館|埼玉県大宮市
所在地:埼玉県さいたま市大宮区大成町3-47
内容:JR東日本創立20周年記念事業のメインプロジェクトとして2007年10月14日に開館
1階の車両ステーションに1964年製造(日本車輌製造東京支店蕨工場製)の0系新大阪方先頭車のカットモデルが保存(交通博物館から移設)
ほとんどが東海道新幹線開業時の仕様のままに保存、復元され、内部の見学も可能
リニア・鉄道館|愛知県名古屋市
所在地:愛知県名古屋市港区金城ふ頭3丁目2-2
内容:JR東海が2011年3月14日に開館した「夢と想い出のミュージアム」。
浜松工場で保管されていた先頭車両(1971年製造の21-86)、食堂車(1975年製造の36-84)を展示、さらにドクターイエローの922形新幹線を保存展示しています
とくに食堂車は、1975年の新幹線博多開業に合わせて製作された食堂車で現存する唯一の車両となっています
京都鉄道博物館|京都府京都市
所在地:京都府京都市下京区観喜寺町
内容:2016年4月29日、交通科学博物館の後継施設として開館したJR西日本の博物館
プロムナードに1964年日本車輌製造の0系(21-1、22-1、16-1、35-1)を展示
21-1は、0系のトップナンバー車で、1978年に廃車後、交通科学館に保存展示されていた車両です
四国鉄道文化館(鉄道歴史パークinSAIJO)|愛媛県西条市
所在地:愛媛県西条市大町798-1
内容:公益財団法人日本ナショナルトラスト(JNT)のヘリテイジセンターとして、2007年11月に開館
新幹線開業時に登場した初代の0系新幹線(JR四国多度津工場で保存されていた昭和51年製21-141)の前部を静態保存、運転台に座ってレバー、スイッチ類を操作することが可能です
「新幹線の父」と呼ばれた十河信二ゆかりの地ということから展示が実現
公園やゆかりの企業で0系新幹線を保存展示
新通町公園|静岡県富士市
所在地:静岡県富士市中央町2-31
内容:1968年製造の0系初期型広窓のこだまK11編成の1号車で、1983年2月に廃車になるまで、521万1387km(地球130周分)を走行した車両
浜松市にある工場で解体される予定でしたが高木産業創業者・高木一三会長(当時、本社・富士市)の助力で、6時間50分をかけて、新通町公園へと移設されたもの
土・日曜、祝日10:00〜15:00には内部も公開され、客車の座席だけでなく、運転席にも座ることがきます。
新幹線公園|大阪府摂津市
所在地:大阪府摂津市安威川南町2
内容:1969年7月23日に製造され、東京駅〜博多駅間を昭和59年10月27日ま532万1591km(地球133周分)走行したK16編成の先頭車両(1号車/21-73)を静態保存
毎月第2・第4日曜には時間限定で、車両内部、運転席などに立ち入ることができます
川崎重工業兵庫工場|兵庫県神戸市
所在地:兵庫県神戸市兵庫区和田山通2-1-18
内容: 1983年、川崎重工業兵庫工場から出車し、25年間、東海道・山陽新幹線を駆け続け、2008年12月14日に新大阪発「ひかり347号」で営業運転を終えた0系新幹線先頭車両(21-7008)
東海道新幹線開業60周年 0系新幹線に会いに行こう! | |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag