城下町の風情を色濃く残す、島根県松江市の塩見縄手の小泉八雲旧居に隣接して建つのが田部美術館。入口の長屋門は松江市指定文化財。奥出雲の山林大地主(往時には日本一の山林王)でもあった田部(たなべ)家23代に歴代伝わった書画、陶器、漆器、彫刻、洋画など幅広いコレクションを展示しています。
松平不昧公愛用の茶道具などを展示
美術館の創設者・田部長右衛門氏は、衆議院議員、島根新聞社(現・山陰中央新報社)社長、島根県知事として政財界に活躍した名士。
注目は松江藩7代藩主・松平治郷(不昧)ゆかりの茶器のほか、不昧公愛用の茶道具、直筆の書や茶の湯に関わるさまざまな美術品。
茶の湯の奥深さと、現在の松江に伝わる茶の湯の心をくみ取ることができます。
ちなみに雲南市吉田町には田部家の土蔵群が現存。
田部家は山林大地主と同時に室町時代には製鉄業を始め、江戸時代には松江藩九鉄師の筆頭鉄師となり、幕末には日本の鉄生産の7割を担ったのです。
田部美術館 | |
名称 | 田部美術館/たなべびじゅつかん |
所在地 | 島根県松江市北堀町310-5 |
関連HP | 田部美術館公式ホームページ |
電車・バスで | JR松江駅から松江市営ぐるっと松江レイクラインバスで16分、小泉八雲記念館前下車、すぐ |
ドライブで | 山陰自動車道松江玉造ICから約6km |
駐車場 | 市営城山西駐車場(136台/有料) |
問い合わせ | 田部美術館 TEL:0852-26-2211 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag