御台所清水（六郷湧水群）

秋田県美郷町、横手盆地・六郷扇状地に湧き出す数十ヶ所の湧水の総称が六郷湧水群で、環境省の名水百選にも選定されています。その代表格なのが御台所清水（おだいどころしみず）。美郷町は、国土交通省の「水の里百選」、林野庁の「水源の森百選」にも選定され、湧水群と寺を散策する散歩コースも設定されています。

「美郷町観光情報センター」が湧水巡りの起点

丸子川の氾濫で、長い年月をかけて形成された六郷扇状地。
扇状地に湧き出す湧水の代表格が御台所清水。
秋田（久保田）藩主・佐竹義隆が鷹狩の際、この湧水を食事に利用したことが御台所清水という名の由来です。
周辺には山田家清水、キャペコ清水（キャペコ清水堂前）、諏訪清水（諏訪神社境内の庭園の池を形成）、藤清水、久米清水、ハタチや清水、鷹匠清水（太桂寺境内）、宝門清水、ニテコ清水（ニテコサイダーの原水）などがあります。

市場通り商店街と寺町通に挟まれた「美郷町観光情報センター」（「名水市場湧太郎」）に車を入れて散策するのがおすすめです。
「美郷町観光情報センター」には酒蔵を改修した資料館、レストランのある「名水市場湧太郎」を併設、、名水を使った「ニテコサイダー」などが購入できるほか、名水仕立てのコーヒーで一息つくことも可能。

秋田県内にある環境省の名水百選は、ほかに湯沢市の力水（ちからみず）があります。

【散策モデルコース】
美郷町観光情報センター～ハタチや清水～久米清水～御台所清水～山田家清水～キャペコ清水～諏訪清水～藤清水～ニテコ清水～「ニテコ名水庵」（夏期には流しそうめんが味わえます）～上町商店街～市場通り商店街～寺町通り～美郷町観光情報センター

力水

秋田県湯沢市、古館山の湯沢城跡（湯沢中央公園）の麓、湯沢市街の中心地にある湧水が力水（ちからみず）。湯沢を治めた佐竹南家が御用水として使ったという歴史ある湧水で環境省の名水百選に選定されています。明治半ばまでは生活用水に利用され、お茶などに

環境省「名水百選」　東北12名水

昭和60年3月に環境庁（現・環境省）が選定した「名水百選」（昭和の名水百選）。「保全状況が良好」で「地域住民等による保全活動がある」のが名水の条件で、東北6県からは各県仲良く2ヶ所ずつ合計12ヶ所の名水が選定されています。ブナの森に湧く水、