隠岐の漁具、山樵具、農耕具、生活用具、郷土芸能資料などを展示した資料館が隠岐郷土館。レトロな擬洋風建築は明治18年に隠岐島4郡(周吉、穏地、海士、知夫)の郡役所として西郷湾の近くに建てられ、郡役所、隠岐島庁、隠岐支庁舎として使われたものを、昭和43年新庁舎建築に伴い五箇村が明治百年記念事業として移築復元したもの。
明治18年に建てられた郡役所を郷土館に再生
旧周吉外三郡役所(きゅうすきほか さんぐんやくしょ)として江戸時代の松江藩陣屋の敷地(現・隠岐の島町西郷西町八尾3-2)に建てられた擬洋風建築は、現存する島根県最古の洋館。
設計者は定かでありませんが、松江の大工棟梁・白潟真一、白潟常五郎が施工。
収蔵する隠岐島後の生産用具674点(漁撈用具204点、農耕用具198点、畜産用具132点、山樵用具94点、その他46点)は、国の重要有形民俗文化財。
さらに隠岐島後の衣食住および生産用具691点は、島根県の有形民俗文化財に指定されています。
水若酢神社の隣接地に建ち、隠岐郷土館の裏手には江戸時代後期築の茅葺き民家の「都万目の民家」があります。
野外には隠岐から本土まで実験航海した「からむしII世」という丸木舟も展示されています。
古代に隠岐で産する黒曜石を本土に丸木舟で運んだという仮説を立証するために、建造された実験航海用の丸木舟で、15kgの黒曜石が積み込み、昭和57年7月24日4:40に知夫里島・郡港を出港し、17:23に松江市美保関町の七類港に入港。
郷土館の奥には約1万本が生育する野生のしゃくなげ園があり、例年、5月初旬には見事に咲き乱れます。
隠岐郷土館 | |
名称 | 隠岐郷土館/おききょうどかん |
所在地 | 島根県隠岐郡隠岐の島町郡749-4 |
関連HP | 隠岐の島町観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 西郷港(ポートプラザ)から隠岐一畑交通バス五箇役場前・福浦行きで39分、水若酢神社前下車、徒歩5分 |
ドライブで | 西郷港から約13km |
駐車場 | 8台/無料 |
問い合わせ | 隠岐郷土館 TEL:08512-5-2151 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag