日本一の「温泉王国」は? 源泉総数3位は北海道、2位鹿児島県、1位は? TOP20を紹介

温泉王国

「温泉」と聞いて思い浮かべる県はどこでしょう。源泉の数は、温泉の豊富さにつながるので、TOPとなる都道府県は「温泉王国」といえます。3位は北海道で、湧出量は2位。2位は鹿児島県で湧出量は3位、栄えあるTOPは源泉総数、湧出量ともダントツの「温泉王国」大分県です。(環境省「令和4年度温泉利用状況」)

別府市単独でも2位の鹿児島県より多い源泉数を誇る

別府温泉郷
湯けむりを上げる別府温泉郷(別府八湯)

環境省「令和4年度温泉利用状況」によれば、日本全国の源泉総数は2万7932、TOPの大分県は18%を占めています。
さらに毎分の湧出量も、全国総数の251万5272リットルに対して、12%弱という数字で、まさに温泉王国であることがよくわかります。
源泉数では、別府の別府市が2839と、源泉数2位の鹿児島県を凌ぐ数字。
2位の由布院温泉のある由布市も1068と青森県と同じくらいの源泉数があることになります。
湧出量も別府市が10万2671リットル/分、2位は九重町で8万6743リットル/分と県別の数字と比較してもTOP10入りする数字になっています。

温泉好きが気にする自噴温泉も大分県が圧倒的に多く、まさに豊富な湯量が自噴するドバドバ温泉が多いことを表しています。
さらに大分県内で湧出する温泉の8割が42度以上の高温泉で、別府あたりだと、いかに冷ますのかが温泉利用にとって重要な要素にもなっているのです。

大分県の別府周辺にはは中央構造線(別府-島原地溝帯)が通り、大地の裂け目に沿って、鶴見岳・伽藍岳、由布岳、九重山などの活火山が存在します。

北東部の鶴見岳・由布岳の周辺に別府温泉、由布院温泉、塚原温泉、湯平温泉、南西部の九重火山群の周辺には筋湯温泉、川底温泉、宝泉寺温泉、七里田温泉、長湯温泉、筌ノ口温泉、赤川温泉などがあって、温泉王国を形成しています。

逆に、少し意外なのは、草津温泉、万座温泉、四万温泉、伊香保温泉という名湯がある群馬県。
源泉数は459で16位に甘んじ、湧出量も長野県(源泉数7位)の半分程度となっています。

由布岳・鶴見岳
由布岳と鶴見岳

源泉総数ランキング TOP20

順位都道府県源泉総数湧出量
(L/分)
利用源泉
(自噴数)
利用源泉
(動力数)
未利用源泉
(自噴数)
未利用源泉
(動力数)
1位大分県509029万57088452930428887
2位鹿児島県273817万5145318887557976
3位北海道222919万6262384887499459
4位静岡県220911万49596110850955
5位熊本県133412万9962142584171437
6位青森県108713万8559109467200311
7位長野県95910万4716256394131178
8位福島県8017万7379141292130238
9位宮城県7422万7027200211201130
10位栃木県6316万245116627810087
11位秋田県6218万841618520514883
12位神奈川県6073万15847537157104
13位新潟県5376万54671392328878
14位岐阜県5086万773947215115131
15位和歌山県5045万810150196103155
16位群馬県4595万23831562006637
17位兵庫県4404万82083722551127
18位福岡県4165万159962074199
18位山形県4164万82271081676081
20位山口県4042万33602518047152
環境省「令和4年度温泉利用状況」による
日本一の「温泉王国」は? 源泉総数3位は北海道、2位鹿児島県、1位は? TOP20を紹介
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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