札幌、東京、横浜、名古屋、大阪、福岡という大都市(過密都市)の地下を走る抜ける地下鉄。実は地下を走る鉄道は、長野電鉄の長野駅〜善光寺下駅(2.69km)も地下区間、さらには東急田園都市線などにも地下区間があります。逆に地下鉄にも地上を長く走る路線もあって、複雑怪奇な様相を呈しているのです。
東京メトロ東西線は地上区間が14kmも! それでも地下鉄?

東京メトロ東西線は、地下鉄と考えられますが、南砂町駅〜西船橋駅は地上の高架区間。
総延長30.8kmのうち14kmほどが非地下という状態で、半地下鉄といった感じです。
逆に東急田園都市線は、渋谷駅〜二子玉川駅の9.4kmが地下鉄道で、池尻大橋駅、三軒茶屋駅、駒沢大学駅、桜新町駅、用賀駅が地下駅となっています。
つまり、この区間は地下鉄といっても差し支えがないようにも思えるのです。
まずは、所轄の国土交通省で「地下鉄とは?」を確認してみましょう。
国土交通省は全国の鉄道(ケーブルカーは鋼索鉄道)、軌道(路面電車)、索道事業者(ロープウェイ、ゴンドラリフトなど)の各種統計を『鉄道統計年報』にまとめて毎年出版しています。
そのなかで、「地下鉄事業者」と認定されているのは、
- 札幌市交通局(札幌市営地下鉄)/48.0km
- 仙台市交通局(仙台市地下鉄)/28.7km
- 東京都交通局(都営地下鉄)/109.0km
- 東京地下鉄(東京メトロ)/195.1km
- 横浜市交通局(横浜市営地下鉄)/53.4km
- 名古屋市交通局(名古屋市営地下鉄)/93.3km
- 京都市交通局(京都市営地下鉄)/31.2km
- 大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)/141.0km
- 神戸市交通局(神戸市営地下鉄)/38.1km
- 福岡市交通局(福岡市地下鉄)/31.4km
で全国に10社あることがわかります。
東京地下鉄(東京メトロ)は現在、国(財務省)と東京都が株式の半数を保有しながら上場する半民間企業、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)も大阪市交通局の民営化後の会社ですが、そのほかはいずれも公営交通ということに。
埼玉高速鉄道などは、含まれていないので、国土交通省的には、埼玉高速鉄道は「地下鉄事業者」ではないということに。
では埼玉高速鉄道は地下鉄とはいえないのかといえば、ちゃんと一般社団法人日本地下鉄協会に加盟する「地下鉄道」なので、話は複雑に。
日本地下鉄協会は、国土交通省が「地下鉄事業者」とする10社のうち、東京地下鉄(東京メトロ)、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)を除く8社を「公営地下鉄」とし、この2社に加えて北総鉄道・北総線、埼玉高速鉄道、東葉高速鉄道・東葉高速線、広島高速交通・アストラムライン、横浜高速鉄道・みなとみらい線を「民営・準公営(第3セクター)地下鉄」としています。
つまりは地下鉄協会に加盟する15社が、一般的な地下鉄のイメージということになります。
| 「地下を走る鉄道=地下鉄」ではない! 地下鉄の定義とは!? | |
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