久里双水古墳

久里双水古墳

佐賀県唐津市のJR唐津線山本駅から松浦川を渡った場所にある久里双水古墳(くりそうずいこふん)。古墳というより2つの小山といった感じで、その巨大さに驚くほど。唐津市の久里と双水の境にあり、周囲は久里双水古墳公園として整備されています。全長108.5mの前方後円墳で、古墳時代初期の3世紀末~4世紀初頭のもの。

『魏志倭人伝』・邪馬台国時代の大型前方後円墳

久里双水古墳

昭和55年の宅地造成中に発見されたという古墳。
古墳時代前期としては大型のもので、前方後円墳としては日本最古の部類に入ります。
発掘調査では、盤龍鏡(ばんりゅうきょう)、管玉(くがたま)、刀子(とうす)などが出土しています。

唐津市から東松浦郡にかけての地域には中国の史書『魏志倭人伝』に記されている邪馬台国の国々のひとつ「末廬国」があったと推定される場所で、久里双水古墳は『魏志倭人伝』(3世紀末)に記載された末廬国の王の後継者の墓とも推測できます(王墓は桜馬場遺跡と推測されています)。
公園休憩所内には古墳後円部で発見された石室のレプリカを展示。

唐津市には、谷口古墳、島田塚古墳、中原遺跡ST12032、ST11158、双水柴山2号墳、久里双水古墳、竹の下1号墳、竹の下2号墳、峰の辻古墳(群)、瓢塚(ひょうづか)古墳の合計10基の前方後円墳があり、末盧国があったことは疑いようがありません。
なかでも久里双水古墳は、唐津平野では最大の前方後円古墳で、墳丘頂からは唐津湾を一望にします。

久里双水古墳に続く南東側の丘陵には5基の周溝墓もあり、双水迫古墳群と呼ばれています。

久里双水古墳
名称久里双水古墳/くりそうずいこふん
所在地佐賀県唐津市久里
関連HP唐津観光協会公式ホームページ
電車・バスでJR山本駅から徒歩15分
ドライブで西九州自動車道(福岡前原道路)前原東ICから約27km
駐車場10台/無料
問い合わせ唐津市教育委員会生涯学習文化財課 TEL:0955-72-9171
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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