静岡県掛川市、江戸時代・元禄年間(1688年〜1704年)に廻船業を営み、遠州・横須賀藩の御用達を務めるほど繁栄した清水家。その清水家の回遊式庭園を再現したのが、清水邸庭園。湧水を取り入れた池を中心とした庭園は、江戸時代中期の名園です。清水家が行政に寄付したものを公開。
横須賀藩の御用達の廻船問屋・清水八十郎が築いた庭園
秋から初冬にかけては、ツワブキの開花など、四季折々の表情を見せ、園内にある数寄屋造りの「湧水亭」では、お茶をいただくことも可能(菓子付の抹茶または煎茶)。
正座が苦手な人のために立礼席の用意もあります。
清水八十郎(しみずやそろう/代々、八十郎を襲名)は、伊勢国・一身田(いっしんでん=三重県津市)の出身。
元禄年間から、江戸から横須賀湊にやって来た豪商・来家多七に仕え、横須賀藩の御用商人・廻船問屋として発展ました。
清水家の菩提寺は正覚寺ですが、その本山である専修寺も津の一身田にあります。
なお、横須賀湊は、宝永4年10月4日(1707年10月28日)の宝永大地震で地盤が隆起し、水深が減少したことによって港湾機能を失い、その後衰退したと伝えられています。
遠州横須賀にはレトロな街並み、そして藩庁だった横須賀城の城跡も残されているので、あわせて昔町・横須賀の探訪を。
清水邸庭園 | |
名称 | 清水邸庭園/しみずていていえん |
所在地 | 静岡県掛川市西大渕5298-2 |
関連HP | 掛川市公式ホームページ |
電車・バスで | JR袋井駅から静鉄ジャストライン(大東支所・横須賀車庫前行き)で22分、新横須賀下車、徒歩5分 |
ドライブで | 東名高速道路袋井ICから約13km、掛川ICから約13km、菊川ICから約16km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 清水邸庭園 TEL:0537-48-6456 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag