慶長9年(1604年)、徳川家康が関ヶ原合戦の戦勝のお礼、徳川幕府の安泰を祈願して造営した社殿のひとつが本殿。「浅間造り」(せんげんづくり)という浅間大社独自の造りで、2階建ての楼閣造りになっています。1階は5間4面葺卸(ふきおろし)の宝殿造り、2階は間口3間奥行2間の流造(ながれづくり)で、国の重要文化財。
社殿寄進の翌年、家康は駿府に隠居!
「浅間造り」は、社殿の上にさらに別の社殿が載った2階建ての建築様式で、神社建築としては珍しいもの。
神座は上層にあります。
静岡浅間神社では、拝殿が浅間造りになっています。
全国に1300社以上を数える浅間神社ですが、「浅間造り」を有しているのは、富士山本宮浅間大社本殿、静岡浅間神社拝殿、多摩川浅間神社本殿、浅間神社本殿(横浜市西区)の4ヶ所だけです。
家康は慶長10年(1605年)に将軍職を徳川秀忠に譲り、駿府城(現・静岡市駿府公園)に隠居し、大御所時代を迎えています。
その前年の造営なので、徳川家の安泰を願っての寄進だったとも推測できます。
富士山本宮浅間大社 本殿 | |
名称 | 富士山本宮浅間大社 本殿/ふじさんほんぐうせんげんたいしゃほんでん |
所在地 | 静岡県富士宮市宮町1-1 |
関連HP | 富士山本宮浅間大社公式ホームページ |
電車・バスで | JR富士宮駅から徒歩15分 |
ドライブで | 新東名高速道路新富士ICから約8km |
駐車場 | 150台/30分まで無料、以降有料 |
問い合わせ | 富士山本宮浅間大社 TEL:0544-27-2002/FAX:0544-26-3762 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
取材協力/富士宮市観光協会、富士山本宮浅間大社
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