久須志神社

富士山頂上浅間大社奥宮

富士山頂火口の北側、富士登山道の吉田口・須走口の山頂に鎮座するのが久須志神社(くすしじんじゃ)。富士宮の富士山本宮浅間大社の奥宮です。火口南側の富士宮口山頂にある奥宮と対をなす存在で、山頂到達後はお鉢めぐりが習わしとなっていました。「高齢者登拝者名簿」に記帳(資格は70歳以上)すると記念品が授けられます。

この地にあった薬師堂がきっかけで数々の紛争を生み出した!

明治の神仏分離、廃仏毀釈以前は、薬師堂が建っており、当初は須走浅間神社が薬師堂の開帳・入仏を行なっていました。
その後、元禄15年(1702年)、富士宮の浅間大社が荒廃した薬師堂を建て直しています。
実は、当時、禁足地である火口(大内院)にお金を投げ入れる風習があり、この内院散銭と入山料である山役銭を管理したのが薬師堂だったので、須走浅間神社の既得権を侵すことになります。
こうして「元禄の争論」と呼ばれる紛争に発展(須走浅間神社が寺社奉行に提訴)。
「薬師堂の入仏は須走村が行なうこと」「内院散銭は一番拾いを大宮と須走で6:4で分け、2番拾いは須走が得るものとする」という決定を得ています。

その後も紛争は収まらず、「安永の争論」では勘定奉行なども関わる大論争に発展し、徳川家康が富士山本宮浅間大社を信奉していたという幕府側の配慮もあって富士山の八合目より上は、富士山本宮浅間大社の所有ということが取り決められたのです。

以降、現在に至っても、実は八合目より上部(いずれの登山口も)は、富士山本宮浅間神社の神域(そのため世界遺産「富士山‐信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産)になっているのです。
ということで、現在山頂部は県境未確定のため、便宜的に当サイトでは富士宮市として扱っています。

久須志神社
名称 久須志神社/くすしじんじゃ
所在地 静岡県富士宮市富士山頂
関連HP 富士本宮浅間大社ホームページ
富士登山オフィシャルサイト
ドライブで 東富士五湖道路須走ICから約11kmで須走五合目駐車場で須走五合目駐車場
中央自動車道河口湖IC(東富士五湖道路富士吉田IC)から約28kmでスバルライン新五合目駐車場
駐車場 須走五合目駐車場(200台)、マイカー規制期間中は須走多目的広場臨時駐車場を利用
スバルライン新五合目駐車場(400台)、マイカー規制期間は山梨県立北麓駐車場を利用
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