西伊場第1踏切(新幹線唯一の踏切)

西伊場第1踏切(新幹線唯一の踏切)

静岡県浜松市中区にある新幹線唯一の踏切が西伊場第1踏切。JR東海浜松工場の敷地と敷地の間に公道が通っていることから、新幹線がその敷地を行き来する際に、遮断器が下がり、新幹線が通過することに。東海道新幹線の踏切ではありませんが、鉄道ファンにはよく知られたスポットになっています。

JR東海浜松工場への引込線に踏切が!

西伊場第1踏切(新幹線唯一の踏切)
運が良ければドクターイエローの通過を見ることも

新幹線車両が通過する踏切は、東海道・山陽新幹線ではこの西伊場第1踏切だけ。
JR東海の新幹線車両の整備などが行なわれる施設で、メンテナンスのため浜松工場へやって来る新幹線がこの踏切を通過します。
運が良ければドクターイエロー(新幹線電気軌道総合試験車)が通過することも。

「東海道新幹線の車両は、JR東海浜松工場へ入る際、普段のスピードではなく、ゆっくりと走行するので、この場面に遭遇した車や歩行者は16両が渡りきるまで大分待つことになります」(浜松市役所産業部観光・シティプロモーション課)。

JR東海浜松工場では、毎年『新幹線なるほど発見デー』と称した工場見学日を設定しているので、お見逃しなく。

東海道新幹線の後に敷設された山陽新幹線、北陸新幹線、東北・上越新幹線は車両基地や車両工場に向かう線路も立体交差になっています。
山形新幹線福島~新庄間は奥羽本線、秋田新幹線の盛岡~大曲間は田沢湖線、大曲~秋田間は奥羽本線で、これらはすべて在来線の扱い。

では、なぜJR東海だけ、新幹線の踏切があるのかといえば、東海道新幹線が建設される以前から、浜松工場があり、在来線の車両工場だった施設を新幹線用に転用して運用しているため。
大正元年に当時の鉄道院が全国から優秀な技術者を集めて築いた工場で、C51型蒸気機関車の製造なども行なわれました。
蒸気機関車の製造、修理のための工場が、今は新幹線の修理工場として活躍しているわけで、そんな歴史を今に伝えるのが、この西伊場第1踏切なのです。

西伊場第1踏切(新幹線唯一の踏切)
新幹線0系電車が活躍していた時代の写真
西伊場第1踏切(新幹線唯一の踏切)
名称 西伊場第1踏切(新幹線唯一の踏切)/にしいばだいいちふみきり(しんかんせんゆいつのふみきり)
所在地 静岡県浜松市中区南伊場町9-3
関連HP 浜松市公式ホームページ
ドライブで 東名高速道路三方原スマートICから約9km
問い合わせ 浜松市産業部観光・シティプロモーション課 TEL:053-457-2293/FAX:050-3730-8899
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
新幹線なるほど発見デー

2018 JR東海浜松工場『新幹線なるほど発見デー』

東海道新幹線の浜松工場は、JR東海の新幹線車両の全般検査、ATC特性検査などの車両検修を行なう施設。いわば、世界に誇る東海道新幹線の安全性を保つためのキーステーションです。その浜松工場を一般に開放し、様々なイベントを実施。2018年は新型車

 

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