静岡県浜松市天竜区龍山町(旧龍山村)にある、カエデ類の新緑、紅葉で地元では有名な白倉峡(しらくらきょう)。天竜川の支流、白倉川の上流にある峡谷で、浜松市の中心部から車で2時間ほどを要し、秘境的な雰囲気を醸しています。茶畑からスタートする遊歩道を歩けば、連続する瀑布群を観賞でき、爽快です。
中央構造線が生んだ三波川変成岩の見事な渓谷美

片道30分ほどの遊歩道沿いに、竹十淵、垢離取淵、機織淵、箱淵、金山の滝(かなやまのたき/落差15m)などが連続。
この淵というのは、流れ落ちる滑滝(なめたき)の滝壺のこと。
つまりは小滝が連続しています。
白倉峡は、あまり知られていませんが、中央構造線沿いに位置し、 三波川変成岩(緑色片岩)は、中央構造線の南側(外帯)にある変成岩。
薄い板を重ねたような緑色片岩は美しいだけでなく、断層沿いに巨岩・奇岩となって渓流にアクセントを添えているのです。
新東名浜松浜北ICから車で1時間ほど。
東名浜松ICから車で1時間20分ほど必要で、峡谷を走る静岡県道361号(白倉西川線)はガードレールのない幅員の狭い道なので、運転は慎重に(脱輪などの危険もあります)。
それでも広い駐車場とトイレが整備され、紅葉シーズンには駐車場も車で埋まります。
静岡県道361号(白倉西川線)を走り通すと、吉沢のスギ (田高杉)で静岡県道・愛知県道9号(天竜東栄線)に合流しますが、舗装道路ながらかなりの隘路のため、運転には十分な注意が必要です。その途中には「龍山秘密村」というキャンプビレッジもあり、コテージも整備されているので、峡谷探勝に基地に絶好です(オートキャンプ場ではありません)。

【静岡の秘境】 中央構造線が生んだ白倉峡 | |
名称 | 白倉峡/しらくらきょう |
所在地 | 静岡県浜松市天竜区龍山町大嶺 |
ドライブで | 新東名高速道路浜松浜北ICから約27km。東名高速道路浜松ICから約39km |
駐車場 | あり/無料 |
問い合わせ | 浜松市天竜区龍山支所 TEL:053-966-2111/FAX:053-969-0380 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |