鹿児島港旧石積防波堤
鹿児島県鹿児島市の鹿児島港北埠頭の岸壁にあるのが鹿児島港旧石積防波堤。もともとは江戸時代末期の弘化・嘉永年間(1844年〜1853年)に築造された新波止に、島津斉彬(しまずなりあきら)が沖合に石積み防波堤を築き、大砲を備…
鹿児島県鹿児島市の鹿児島港北埠頭の岸壁にあるのが鹿児島港旧石積防波堤。もともとは江戸時代末期の弘化・嘉永年間(1844年〜1853年)に築造された新波止に、島津斉彬(しまずなりあきら)が沖合に石積み防波堤を築き、大砲を備…
慶長年間(1596年〜1615年)、名古屋城築城の資材運搬のために福島正則(ふくしままさのり)が掘削した堀川。その後、大正15年に掘削差された中川運河。中川運河は支線で堀川と結ばれていますが、実は水位が2mも違っているの…
栃木県那須烏山市にある「東力士」の銘柄で知られる酒蔵が島崎酒造。嘉永2年(1849年)創業という老舗の酒蔵で、第二次世界大戦末期に戦車製造のために掘削された地下工場跡が洞窟酒蔵になっており、仕込み時期を除いた土・日曜、祝…
群馬県甘楽町小幡を流れる雄川堰は、標高1370mの稲含山を水源とする雄川の中流部、厳島地区から取水し、武家屋敷の生活用水にもなった水路。現存する用水は慶応元年(1865年)に築かれたもので、環境省の「名水百選」、農林水産…
群馬県片品村の丸沼と大尻沼の間、狭まった場所に昭和3年、東京電燈(現・東京電力)の子会社、上毛電力によって建設された発電用のダム。コンクリートの止水壁を鉄筋コンクリートの壁で支えるという国内では珍しいバットレスダムで、国…
大阪湾の入口を守備する目的で明治時代に築かれた由良要塞は、同時期に築かれた首都東京を守る東京湾要塞と比肩する大規模な要塞。その中心的な友ヶ島灯台には5ヶ所の砲台が築かれていましたが、島の西端に設けられた第一・第二・第五砲…
淡路島の由良地区から和歌山市加太の深山地区に至る紀淡海峡を防備するために日清戦争前の明治22年頃から築かれ始めたのが友ヶ島の砲台群。由良要塞の中央に位置する重要な砲台で、友ヶ島には5つの砲台が設置されましたが、友ヶ島第三…
紀淡海峡(友ヶ島水道)に浮かぶ地ノ島、沖ノ島、神島、虎島の総称が、友ヶ島。明治〜第2次大戦までは旧日本軍の軍用地で、対岸の加太(かだ)などとともに由良要塞を形成していました。沖ノ島には今でも弾薬庫、軍馬舎、官舎などが残り…
愛媛県内子町の文化財に指定される河内(かわのうち)地区の屋根付き橋が田丸橋。昭和18年の洪水で流出しましたが翌年には再建されています。木炭製造の盛んだったころは出荷の際の炭俵の保管倉庫、農作物の保管場所、農作業途中の休憩…
世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」、経済産業省の近代化産業遺産、さらに土木遺産や、重要文化的景観にも選定されるのが熊本県宇城市の三角西港。そのシンボル的な存在が、明治時代の築港が今も残る石…
熊本県宇城市にある三角西港は、宮城県の野蒜港、福井県の三国港と並ぶ明治3大築港のひとつで、明治17年から4年の歳月を費やして造られた石積みの港。730mにもおよぶ石積埠頭や石積排水路が築港当時のままに現存し、世界文化遺産…
滋賀県大津市の草津川にある明治時代に築かれた砂防ダム。「砂防の父」といわれるお雇い外国人・オランダ人技術者ヨハニス・デ・レーケ(Johannis de Rijke)の指導の下に内務省技師・田辺義三郎が設計、明治22年に完…
滋賀県湖南市にある明治19年3月に竣工した石造道路トンネルが由良谷川隧道。すぐ東側の大沙川隧道(明治17年3月竣工)が滋賀県下初の石造道路トンネルですが、2つの連続する石造隧道が旧東海道に現存しています。しかも注目は、「…
和銅元年(708年)に発見され、中尊寺金色堂や奈良の大仏にも尾去沢鉱山の産金が使われたと伝わる尾去沢鉱山(おさりざわこうざん)。昭和53年に閉山するまで、実に1200年以上に渡って掘削が行なわれた鉱山は、史跡尾去沢鉱山と…
日本で最初の営業目的の水力発電所は、京都・蹴上の琵琶湖疏水を利用した「蹴上発電所」(明治24年6月稼働開始)。12月からは京都電灯会社に電力の供給を開始し、蹴上に設置されたインクラインの動力もこの発電所で生まれる電気で供…
官営八幡製鉄所の生産拡大に伴う水の確保のために築かれた河内ダムのダム湖、河内貯水池。その河内貯水池に架かる「めがね橋」と通称される橋が南河内橋です。レンズ形に鋼材を組み合わせた橋長132.97m、径間66m、幅員3.6m…
昭和2年、第一次世界大戦勃発という世界情勢の中、不足する鉄鋼生産を補うため、水資源確保を目的として築かれたダムが河内ダム。官営八幡製鉄所の鉄鋼増産態勢のため、高さ43.1mの両面切石張り、重力式コンクリートダムの河内ダム…
清洲橋(きよすばし)は、関東大震災の復興事業で造られた全長186.2mの自碇式吊橋(じていしきつりばし)で、昭和3年に完成。永代橋(えいだいばし)とともに、隅田川を代表する美橋として知られ、河口に位置する永代橋が男性的で…