たろし滝氷柱測定|花巻市

たろし滝氷柱測定

毎年2月11日10:00〜、岩手県花巻市で『たろし滝氷柱測定』が行なわれます。花巻市石鳥谷(いしどりや)地区の農家の人たちは、昔から毎年旧正月の4日に山中の沢水が氷ってできる「たろし滝」(氷柱)の太さを測り、その年の豊凶を占ってきました。今でも毎年2月11日に大瀬川たろし滝測定保存会が測定を行なっています。

氷柱の太さと作凶の関係は!?

たろし滝氷柱測定

記録として残る限りでは昭和53年の8mが過去最高の太さで、この年は占いの通りに大豊作だったとか。
5m近くになれば「豊作」とのご託宣が。
暖冬の年には、氷瀑が崩落して測定不能だったことも。
平成以降はこうした計測不能が多く、「地球温暖化の影響はひたひたとやって来ている」とのこと。

「たろし滝」は、石鳥谷町の中心部から西に山間を8kmほど入った葛丸川上流の景勝一ノ滝のさらに上流300mに位置しています。
「たろし」とは垂氷(たるひ)が訛った言葉で「氷柱(つらら)」の意味。
氷柱の太さと作凶の関係は「昭和50年代頃までは明らかに相関関係があったようですが、近年は異常気象のせいか必ずしも一致しない」とは地元関係者の話。
ちなみに石鳥谷地区は、宮沢賢治ゆかりの地でもあり、大正7年に宮沢賢治は「稗貫郡地質及土性調査」に従事、石鳥谷の山間部を歩き回っています。
童話『楢ノ木大学士の野宿』(ならのきだいがくしののじゅく)は、そのときの体験で生まれたもの。

たろし滝氷柱測定|花巻市
開催日時 毎年2月11日10:00〜
所在地 岩手県花巻市石鳥谷町大瀬川
場所 たろし滝
関連HP 花巻市公式ホームページ
電車・バスで JR東北本線石鳥谷駅からタクシーで15分
ドライブで 東北自動車道花巻ICから約12km
問い合わせ 石鳥谷総合支所地域振興課 TEL:0198-45-2111
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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