銅親水公園(足尾砂防堰堤)

銅親水公園

栃木県日光市足尾町、かつての足尾銅山の本山坑エリアにあるのが銅親水公園(あかがねしんすいこうえん)。足尾銅山の足尾砂防堰堤(昭和29年完成、通称・足尾ダム)の下に、足尾銅山の煙害で、荒廃した松木渓谷の山々に緑と潤いを取り戻そうと国・県・町の共同事業により、平成8年に完成した公園です。

足尾砂防堰堤一帯を公園として整備

松木川(渡良瀬川)の銅親水公園から上流が、足尾銅山の煙害や、森林伐採、山林火災などの被害で木々が失われた松木渓谷です。

松木川(渡良瀬川)、仁田元川、久蔵川の3つの河川が合流する場所に築かれたのが堤長204m、堰高39mの足尾砂防堰堤。
実は昭和29年に足尾砂防堰堤が築かれた時点では、上流側の山々は、すべて山肌がむき出しになった禿げ山でした。
かつて松木渓谷にあった旧松木村は、明治35年に廃村になっています。
現在は、砂防工事や植林など再生事業が行なわれていますが、荒涼とした渓谷は、「日本のグランドキャニオン」とも称されています。


銅親水公園脇を流れる松木川(渡良瀬川)には、地域のシンボルとして架橋された全長106.6mの人道用斜張橋「銅橋」(あかがねばし)が渡され、園内には足尾銅山と、自然を回復する事業の歴史を紹介する足尾環境学習センター(有料施設)が建っています。
駐車場の脇には「渡良瀬川源流の碑」も立っていますが、実際の源流は、さらに12km近く上流の皇海山(すかいざん/2143.6m)の東面です。

公園はバリアフリー対策も施され、駐車場から公園内まで、車いす、ベビーカーの利用も可能。
環境学習センター横に無料休憩スペースがありますが、冬季はトイレなどを含めて利用できないので注意が必要。

NOP法人足尾に緑を育てる会では、「足尾に緑を取り戻そう」と、体験植樹なども実施しています(個人向け、学校・団体向け、企業向けのプランが用意されています)。

画像協力/日光市、栃木県観光物産協会

銅親水公園
体験植樹も行なわれています
銅親水公園(足尾砂防堰堤)
名称 銅親水公園(足尾砂防堰堤)/あかがねしんすいこうえん(あしおさぼうえんてい)
所在地 栃木県日光市足尾町885
関連HP 日光市公式ホームページ
ドライブで 北関東自動車道伊勢崎ICから約53km
駐車場 30台/無料
問い合わせ 足尾環境学習センター TEL:0288-93-2525
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
松木渓谷

松木渓谷

栃木県日光市足尾町にある渓谷が松木渓谷。明治35年に廃村になった松木村(まつぎむら)跡を流れる松木川の上流にあり、足尾銅山の誕生で、煙害や山火事などで木の生えない岩峰の谷となり(足尾荒廃地)、「日本のグランドキャニオン」とも呼ばれています。

足尾銅山観光

足尾銅山観光

富国強兵政策を背景に20世紀初頭には国内の銅の4割を生産していたという足尾銅山。慶長15年(1610年)に鉱床が発見され、明治16年に生産量日本一になっています。昭和9年に鉱毒流出事件を起こしたことでも有名で、閉山したのは昭和48年のこと。

足尾環境学習センター

足尾環境学習センター

栃木県日光市足尾町のかつての足尾銅山の本山坑エリアにあるのが足尾環境学習センター。公害防止を目的に、昭和29年完成した足尾砂防堰堤横の銅親水公園(あかがねしんすいこうえん)の中心施設です(平成12年開設)。足尾銅山の歴史、足尾銅山の煙害で廃

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ