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日本三景とは!?

日本三景

寛永20年(1643年)に刊行された林春斎(はやししゅんさい/林羅山の三男・林鵞峰)の『日本国事跡考』の陸奥国のくだりで、松島、丹後・天橋立、安芸・宮島(原文は厳島)を卓越した三つの景観(原文は「三處奇觀」)としたのが、日本三景の始まり。

松島|宮城県

所在地:宮城県宮城郡松島町・東松島市
日本三景雪月花:月
主な眺望地:松島四大観(「壮観」=大高森展望台、「麗観」=富山展望台・富山観音堂、「幽観」=扇谷展望台、「偉観」=多聞山展望台)
中心寺院:瑞巌寺
観光大使:松島キャンペーンレディ

大高森展望台

宮城県東松島市、奥松島の宮戸島にある標高105.2mのピークが大高森展望台。松島四大観のひとつで、松島湾に浮かぶ260あまりの島々を一望する景勝地。日本三景・松島を箱庭のように見渡すことから、「壮観」と称されています。大高森は四大観でも随一

富山展望台(富山観音堂)

宮城県松島町と東松島市の境に聳える標高116.8mの山が富山。山頂には富山観音が鎮座しますが、そこが「松島四大観」に数えられる絶景の地、富山展望台です。東南西の三方が一望にできるワイドビューが広がり、明治9年には、明治天皇も登拝され、その絶

扇谷展望台

宮城県宮城郡松島町、双観山近くにの扇谷山(標高65m)の展望地で「松島四大観」のひとつに数えられているのが扇谷展望台(おうぎだにてんぼうだい)。国道45号の双観山分岐近くから西側の山側にダートの道を入ると駐車場です。扇谷からの松島湾の眺望は

多聞山展望台(毘沙門堂)

宮城県宮城郡七ヶ浜町、松島湾に南側から突き出した大きな半島先端の展望地が多聞山展望台で、「松島四大観」のひとつ。すぐ近くに東北電力仙台火力発電所がありますが、多聞山周辺の自然はよく守られています。宮城県道58号(塩釜七ヶ浜多賀城線)から多聞

天橋立|京都府

所在地:京都府宮津市
日本三景雪月花:雪
主な眺望地:天橋立四大観(「股のぞき観」・「斜め一字観」=傘松公園、「飛龍観」=天橋立ビューランド、「雪舟観」=雪舟観展望所、「一字観」=大内峠一字観公園)
中心寺院:智恩寺、成相寺
観光大使:プリンセス天橋立
備考:日本の名松百選、日本の名水百選、日本の道百選、日本の白砂青松百選、日本の渚百選、美しい日本の歴史的風土百選、日本の歴史公園百選、日本の地質百選

傘松公園

成相山(なりあいさん)の中腹にある公園で、阿蘇海と宮津湾を分けて文珠方面に伸びる天橋立が「斜め一文字」に伸びる様子は天橋立三大観のひとつでこれが、「斜め一字観」。「股のぞき」の名所としても有名で「股のぞき観」とも呼ばれています。股のぞきとは

飛龍観

文珠山山上の天橋立ビューランド内にあるのが飛龍観で「天橋立四大観」のひとつ。ここからは南から北へと真一文字にのびる天橋立を真っ正面に望むことができる絶景の展望台。「股のぞき」で眺めると松がうろこ、白砂が背びれで、龍が天に舞い上がる様に見える

雪舟観展望所

天橋立を東西南北から眺める「天橋立四大観」のうち、宮津湾・日本海側(東側)から天橋立の長大な砂州を眺めるのが雪舟観展望所(せっしゅうかんてんぼうしょ)。ここからの眺めが雪舟が描いた『天橋立図』(あまのはしだてず/国宝、京都国立博物館蔵)の構

大内峠一字観公園

天橋立の西側、与謝野町の高台、大内峠にある展望台が大内峠一字観公園。東に位置する雪舟観展望所とは逆に、昇る朝日とともに見る光景が絶景の場所。股のぞき発祥の地といわれ、宮津湾と阿蘇海を横一文字に区切る天橋立を眺望。傘松公園、雪舟観展望所ともに

宮島|広島県

所在地:広島県廿日市市(はつかいちし)
日本三景雪月花:花
主な眺望地:弥山(みせん)
中心寺社:厳島神社、大聖院(神仏習合時代の厳島神社別当)、弥山本堂
観光大使:宮島観光親善大使

厳島神社

日本三景のひとつ安芸(あき=広島県西部の旧国名)の宮島にある厳島神社(いつくしまじんじゃ)は、社伝によれば推古元年(593年)創建と伝えられる古社。久安2年(1146年)に平清盛が現在の海に浮かぶような社殿の造営を行なっています。世界文化遺

厳島神社・大鳥居

安芸(あき=元・広島県西部)の宮島に鎮座する厳島神社は、社伝によれば推古元年(593年)創建という古社。海に浮かぶような現在の社殿配置は、久安2年(1146年)に平清盛が造営を行なっています。社殿から200m沖に建つ大鳥居は、宮島のシンボル

大聖院

広島県廿日市市の宮島(厳島)にある真言宗御室派の大本山が大聖院。宮島で最古の歴史を有する寺で、神仏習合の明治初年までは、厳島神社を管理する別当寺でした。つまりは、神仏分離、廃仏毀釈の嵐が吹き荒れるまで、厳島神社を始め、周辺は大聖院の伽藍だっ

弥山

広島県廿日市市、宮島(厳島)の中央にそびえる標高535mの霊山が弥山(みせん)。空海が修行をしたという伝説の地で、霊山ゆえに弥山原始林(天然記念物)が残され、世界文化遺産「厳島神社」の構成資産にもなっています。山頂の宮島弥山展望休憩所までは

弥山本堂

空海が宮島を見て仏教の世界観で聖なる山を意味する「須弥山」(しゅみせん)の如しということから、弥山(みせん)と名付けられたという霊山、弥山。その空海が山上で100日間の求聞持(ぐもんじ)の修法を行なった場所が弥山本堂です。本尊は虚空蔵菩薩で

日本三景とは!?
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

日本新三景(新日本三景)とは!?

日本三景は江戸時代前期の儒学者・林春斎(はやししゅんさい)が決めたもの。これに対し、大正5年、現在のブルーガイドブックで知られる実業之日本社が『婦人世界』の読者投票で決めたのが「日本新三景」(新日本三景)。大沼公園(北海道)、三保松原(静岡

日本三景、誰が決めた!?

松島(宮城県)、天橋立(あまのはしだて・京都府)、宮島(広島県)が日本三景。ほかにも景勝地があるのに、いったい誰がこの日本三景を決めたのでしょう。実は、言い出したのは、江戸時代初期の林春斎(はやししゅんさい/林羅山の三男・林鵞峰)だとされて

 

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