日本最速(表定速度)の在来線特急は「サンダーバード」

途中駅の停車時分を加えた運転時間、つまりは表定速度で比較した場合、2025年2月現在の、日本最速の在来線特急列車は、JR西日本の「サンダーバード」31号、35号、39号です。湖西線を経由して大阪〜敦賀間(136.9km)をを1時間20分で結び、表定速度は103kmという速さ。

在来線の特急列車で唯一の表定速度100kmオーバー

湖西線を走る特急「サンダーバード」(JR西日本681系電車)

新幹線の「のぞみ」、「はやぶさ」、「みずほ」、「とき」などには200kmを超える表定速度を誇る列車もありますが、在来線の特急列車で100kmオーバーは、この「サンダーバード」のみ。
2位はJR九州の「ソニック」17号、33号で99kmとなっています。

北陸新幹線金沢~敦賀間が延伸開業する以前も「サンダーバード」が1位だったので、新幹線の敦賀延伸でも1位の座は揺るがなかったことになります。
新幹線敦賀延伸前の「サンダーバード」37号の表定速度は106kmだったので、3km遅くなったことになります。

「サンダーバード」が走る湖西線は大阪と北陸方面を結ぶ短絡線として昭和49年7月20日、山科駅 〜近江塩津駅間(74.1 km) が開業したもので、昭和50年3月10日には大阪と東北を結ぶ日本海側の特急と急行「立山」が湖西線経由となり、短絡化が実現しています。

「サンダーバード」は大阪〜富山を結び、昭和39年10月1日に運転が開始された特急「雷鳥」が前身。
沿線の白山や立山に棲息する雷鳥が列車名になったもの。
平成7年4月20日、681系電車が投入されて「スーパー雷鳥」が登場。
平成9年3月22日にもダイヤ改正で「サンダーバード」に改称されています。

現在、JR西日本681系電車と683系電車が使用され、681系の流線型の先頭車両はいかにも早そうな感じがします(湖西線の最高速度は、時速130km/hです)。

特急「サンダーバード」(JR西日本683系電車)
特急「サンダーバード」(JR西日本683系電車)
日本最速(表定速度)の在来線特急は「サンダーバード」
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