東京都の最奥、奥多摩町日原にある総延長1270mの日原鍾乳洞。規模は瀧谷洞(ろうこくどう/埼玉県秩父市)と並び関東で最大級ですが、瀧谷洞が非公開のため、公開される鍾乳洞では関東ナンバーワン。東京都の天然記念物に指定されています。年間を通じて11度の洞内は、夏は避暑に、冬は温かく避寒の地になっています。
ハイライトは石筍、石柱林立の新洞
秩父多摩甲斐国立公園にも属する日原鍾乳洞。
多摩川上流域には58もの鍾乳洞があるといわれていますが、なかでも最大が日原鍾乳洞。
総延長は1270m、高低差134mもありますが、公開されているのはその一部です。
入口から格天井、船底岩、天井知らず、地獄谷・三途の川、縁結び観音、賽の河原、十二薬師、ガマ岩と続き、新洞に入って、大天井、獅子岩、竜王の間、白衣観音、おとぎの間、女神の間、雨ふり岩と続きます。
約40分の洞内探勝ですが、そのハイライトが石筍(せきじゅん=床から搭状にのびる石)、石柱が林立の新洞。
日原鍾乳洞は、中世、鎌倉時代に一石山大権現(いっせきさんだいごんげん/一石山御岩屋)として修験道の行場となった聖地です。
明治の神仏分離、廃仏毀釈で一石山大権現は、一石山神社として存続しています。
鍾乳洞の向かいに神社の社殿がありますが、往時には上野寛永寺の末寺(輪王寺宮の所領)として鍾乳洞に対する拝殿の性格を有していたのです。
日原鍾乳洞 | |
名称 | 日原鍾乳洞/にっぱらしょうにゅうどう |
所在地 | 東京都西多摩郡奥多摩町日原760 |
関連HP | 日原保勝会公式ホームページ 奥多摩観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR青梅線奥多摩駅から西東京バス日原方面行バスで35分、東日原下車、徒歩30分。平日は鍾乳洞行きバスが運行、終点下車、徒歩5分 |
ドライブで | 圏央道日の出ICから約36km |
駐車場 | 30台/無料 |
問い合わせ | 日原鍾乳洞 TEL:0428-83-8491 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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