東京都台東区谷中にある臨済宗妙心寺派の禅寺が長安寺(ちょうあんじ)。江戸で最古の七福神巡りという『谷中七福神』の寿老人を祀っています。長安寺の寿老人像は徳川家康の寄進と伝えられる等身大の寄木彫刻で、左脇に鹿を従えた座像です。墓地には狩野芳崖(かのうほうがい)の墓もあります。
墓地には狩野芳崖の墓も
江戸時代は、文人墨客の清遊の地だった谷中。
早春には、梅花にたわむれる鶯(うぐいす)の名所で、行脚の老翁が、谷中に留まって長安軒と名付ける小さな堂を建立したのが始まりという。
寛文9年(1669年)に、長安寺開山の曹洞宗の僧・老山が長安軒に泊まって、この老翁から堂を引き継いで、寺を開山したと伝えられています。
第3世住職の時に、臨済宗に改宗しています。
鎌倉時代〜室町時代の阿弥陀仏や弥陀三尊などを描いた板碑4基は、台東区の文化財に指定。
長安寺開基以前、この地には真言宗の寺があったと伝えられ、その寺のものと推測できます。
本堂前には大正6年建立の「狩野芳崖翁碑」が立ち、長安寺墓地には、狩野芳崖と妻・ヨシの墓もあります。
狩野芳崖は、狩野派の最後となる絵師で、明治15年、アメリカ人の美術史家フェノロサとの出会いから、西洋絵画の写実や空間表現を取り入れた日本画を描くように。
東京市下谷区上野公園の東京美術学校(現・東京芸術大学)の創立にも尽力しました。
長安寺 | |
名称 | 長安寺/ちょうあんじ |
所在地 | 東京都台東区谷中5-2-22 |
関連HP | 長安寺公式ホームページ |
電車・バスで | JR・京成電鉄日暮里駅から徒歩6分 |
問い合わせ | 長安寺 TEL:03-3828-1094 |
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