東京都大田区、東京国際空港に隣接する多摩川河口、多摩川に海老取川が合流する場所に建つのが五十間鼻無縁仏堂(ごじゅっけんばなむえんぼとけどう)。無縁仏堂は、多摩川で水難で、そして関東大震災、東京空襲で亡くなった人を祀る堂で、昭和53年の護岸工事で、現在地に移設されたものです。
多摩川河口に漂着した無縁仏を祀る堂
多摩川に長さ50間(90m)にわたって、洪水による侵食から守るために護岸として石積みの沈床が設けられたことが五十間鼻の名の由来。
もともと、多摩川の河口は、潮流の影響で海からの漂流物が多い場所。
関東大震災の火災、昭和20年3月10日の東京大空襲(死者は11万5000人超)では焼夷弾による火災で、多くの市民が多摩川などの河川に逃げ、かなりの数の水難者が無縁仏(無縁=死者を弔う縁者がわからないの意)となって品川海岸や河口部の五十間鼻に漂着しています。
水難者を供養する角塔婆は、河口寄りの川の中に建立され、地元の羽田漁業協同組合が管理していましたが、昭和53年に現在地に移転。
毎年元旦、初日の出とともに無縁仏の供養が行なわれています。
五十間鼻無縁仏堂から弁天橋で海老取川を渡った羽田空港側には旧穴守稲荷神社大鳥居が立っています。
また周辺には干潟もあり、干潮時にはヤマトオサガニが姿を見せます。
五十間鼻無縁仏堂 | |
名称 | 五十間鼻無縁仏堂/ごじゅっけんばなむえんぼとけどう |
所在地 | 東京都大田区羽田6丁目 |
関連HP | 大田区公式ホームページ |
電車・バスで | 東京モノレール天空橋から徒歩7分 |
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