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千鳥ヶ淵緑道

千鳥ヶ淵緑道

東京都千代田区三番町、江戸開府当時、牛ヶ淵とともに江戸城の飲料水を確保するための水源ダムとして造成されたのが千鳥ヶ淵。大正8年、千鳥ヶ淵公園が開園し、昭和54年、千鳥ヶ淵緑道が整備され、散策にも最適な公園に進化しています。緑道はかつて路面電車が走っていた廃線跡です。

明治39年〜昭和5年の間は、ここを路面電車が走行!

千鳥ヶ淵緑道は、あまり知られていませんが、路面電車(九段線)の廃線跡。
昭和5年4月の内堀通りに新線を敷設したために廃線となった路面電車の専用軌道の跡地を緑道にしたもの。

もともとは明治39年1月に開通した、東京市街鉄道の路面電車(後の東京電気鉄道、東京鉄道、東京市電、現在の都電)の九段線(旧線)。
千鳥ヶ淵、牛ヶ淵の土手を削って専用軌道を整備し、半蔵門から新宿への路線に接続したのです。
堀の横をわざわざ削って専用軌道を通したのは、当時、九段下と半蔵門を結ぶ内堀通りがなく、傾斜の急で階段状の九段坂に線路を敷くことができなかったため、迂回路として千鳥ヶ淵横に専用軌道を敷設。
九段線は、現在緑道となっている坂道を上り「志んじく」(新宿)へと向かう路面電車が走っていたのです(半蔵門を右折し新宿へ)。

大正12年の関東大震災後の帝都復興で、昭和5年に内堀通りが完成するまで、九段坂は荷馬車も上れない困難な坂道だったのです。
昭和5年4月に復興道路として開通した内堀通りに敷かれた線路が東京鉄道の九段線として使われるようになり、お役目御免に(緑道として整備されたのは昭和54年)。

内堀通り・墓苑入口交差点(千鳥ケ淵戦没者の入口)〜千代田区立九段坂公園(靖国通りとの合流点、常灯明台があります)の間、全長700mの緑道にはソメイヨシノを中心に140本ほどの桜が植栽されています。
戦前からの桜は東京大空襲で焼失しているので、戦後の植栽です。

千鳥ヶ淵緑道途中には千代田区営の千鳥ヶ淵ボート場があるほか、ボート場の屋上が千鳥ヶ淵ボート場展望台となり、桜の開花シー人にはカメラマンが順番待ちするほどの人気スポットになっています。

千鳥ヶ淵緑道
名称 千鳥ヶ淵緑道/ちどりがふちりょくどう
所在地 東京都千代田区三番町2地先
関連HP 千代田区公式ホームページ
電車・バスで 東京メトロ東西線・半蔵門線、都営新宿線九段下駅、または、東京メトロ半蔵門線半蔵門駅から徒歩10分
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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