東京都世田谷区玉川3丁目にある世田谷区立公園が、兵庫島公園。兵庫島は、多摩川と野川(国分寺市が源流)の合流点の三角地帯の名称。下流側に東急田園都市線と国道246号(二子橋)が通り、上流側に新二子橋が架かっていて、二子玉川駅にも至近という便利な場所にあります。
多摩川と野川の合流点、中洲を公園として整備
多摩川に合流する野川の河川敷を生かして、兵庫池、開放的な芝生の広場のある公園。
兵庫池の水は野川から取水したものを簡易浄水し、小川に流し、その小川が兵庫池へと注ぐかたちで、小川部分は水遊びも可能です。
下流側の河川敷は、多摩川緑地(玉川地区)につながっていますが、一帯の多摩川では水死事故も発生しているので、子供連れの場合には注意が必要。
もちろん、多摩川などの増水時には危険のため立ち入りは厳禁です。
兵庫島の名の由来は、南北朝時代の正平13年・延文3年(1358年)、新田義興(にったよしおき=新田義貞の次男)は足利尊氏死去に乗じて鎌倉を奪回するため、進軍しますが、多摩川の矢口の渡しで謀殺。
その際に壮絶な死を遂げた由良兵庫助(ゆらひょうごのすけ)の死体がこの地に流れ着いたのが名の由来とされています。
ただし、矢口の渡しが現在の大田区、国道1号・多摩川大橋と兵庫島の下流にあたることから、疑問視する人もいますが、多摩川の増水時に下流から流れ着いたと、その伝承を真実とする考えもあります。
由良兵庫助は、歌舞伎の演目で、平賀源内も関わったという『神霊矢口渡』(しんれいやぐちのわたし)の「由良兵庫館の段」にも登場し、近年では平成27年に国立劇場で中村吉右衛門が由良兵庫助を演じています。
兵庫島公園 | |
名称 | 兵庫島公園/ひょうごじまこうえん |
所在地 | 東京都世田谷区玉川3-2-1 |
関連HP | 世田谷区公式ホームページ |
電車・バスで | 東急電鉄二子玉川駅から徒歩5分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 玉川公園管理事務所 TEL:03-3704-4972/FAX:03-5706-1361 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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