東京都葛飾区東新小岩7丁目にある新義真言宗の寺が、上品寺(じょうほんじ)。閻魔堂に安置される閻魔大王像は、像高206cmという巨像で、「江戸十六閻魔」のひとつ。由来は定かでなく、洪水時に中川に流れてきたものを寺に奉納したとも伝えられます。
高さ206cmという閻魔大王像が圧巻!
開創は定かでありませんが、文明元年(1469年)、尊栄が中興とされ、室町時代以前からの古刹であることがわかります。
本尊の阿弥陀如来は、運慶の作という伝承が。
閻魔大王の信仰は、江戸時代中期にもっとも盛んに信仰され、その後は廃れています。
閻魔大王は地獄の王といわれていますが、実は本地仏である地蔵菩薩の化身。
死んだ人の忌日に遺族が追善供養を行なえば、亡き人の罪業が軽減され、地蔵菩薩の助けを借りて、やがて阿弥陀如来により極楽往生が叶うと信仰されたのです。
安置される閻魔大王の巨像は、その製作手法から室町時代の作とされ、中興時に安置されたものなのかもしれません。
現存する閻魔堂は昭和47年の再建。
毎年10月の第3日曜日には、『大閻魔まつり』が執り行なわれています。
上品寺(閻魔大王像) | |
名称 | 上品寺(閻魔大王像)/じょうほんじ(えんまだいおうぞう) |
所在地 | 東京都葛飾区東新小岩7-8-2 |
関連HP | 葛飾区観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR新小岩駅から徒歩15分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 上品寺 TEL:03-3691-3703 |
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