東京都町田市本町田、日向山公園(ひなたやまこうえん)の東にあるのが、本町田遺跡公園(ほんまちだいせきこうえん)。鶴見川水系では最も上流に位置する縄文時代〜弥生時代の集落遺跡で、東京都の史跡になっている本町田遺跡群A地点を公園として保存したもの。縄文、弥生時代の住居各1軒が復元され、見学が可能です。
縄文のムラが多数発見される町田市にある遺跡公園
昭和42年〜昭和43年、藤の台団地造成にともなう発掘調査で、縄文時代前期(およそ5500年前)の住居跡4軒と、弥生時代中期(およそ2000年前)の住居跡7軒が発見され、古代のムラの遺構であることがわかりましたが、その後の調査で、縄文時代中期(およそ5000年前)の遺物も見つかり、学術的価値も高まっています。
町田市内では、丘陵地に縄文時代の住居があったことを初めて示した高ヶ坂石器時代遺跡(国の史跡、「日本で一番駅から近いストーンサークル」といわれる縄文時代後期から晩期にかけての田端環状積石遺構(東京都の史跡/京王電鉄相模原線・多摩境駅から徒歩5分)、縄文時代中期の遺跡で国内最大級の石棒が出土した忠生遺跡A地区(町田市木曽西2丁目)、縄文時代中期の全国に3例しかないクルミ形土器が見つかった木曽中学校遺跡(木曽西2丁目)など、800ヶ所もの縄文遺跡があり、縄文人の豊かな暮らしがあったことが判明しています。
出土した土器や土偶などは、全国的にも有数の質と量という町田市。
町田周辺の多摩丘陵は、クルミやドングリ(コナラなどの実)などの木の実も多く、シカやイノシシなどの狩猟にも適したため、縄文時代に多くのムラがつくられたのです。
町田市考古資料室(町田市下小山田町)の展示室には、北海道函館市で出土した国宝の土偶と酷似する「中空土偶頭部」など、各遺跡から出土した遺物が展示されています。
本町田遺跡公園 | |
名称 | 本町田遺跡公園/ほんまちだいせきこうえん |
所在地 | 東京都町田市本町田3455-36他 |
関連HP | 町田市公式ホームページ |
電車・バスで | JR・小田急町田駅から神奈川中央交通バスで12分、市立博物館前下車、徒歩7分 |
ドライブで | 東名高速道路横浜町田ICから約9km |
駐車場 | あり/無料 |
問い合わせ | 市立博物館 TEL:042-726-1531 |
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