東京都西多摩郡奥多摩町白丸、多摩川が数馬峡と呼ばれる白丸ダム(しろまるだむ)の上流、国道411号が白丸トンネルで抜けるトンネルの南、多摩川沿いの旧道にあるのが、数馬隧道。大正12年、馬車道として開削された素掘りのトンネルで、トンネルの完成で山越えの苦難から解放されました。
大正5年に完成した青梅街道の隧道
白丸(現在のJR青梅線・白丸駅周辺)〜氷川(現・奥多摩駅周辺)の間の青梅街道(大菩薩峠越え)は、多摩川沿いが峡谷となっているため道が開削できず、山越えの難路(本仁田山から多摩川に伸びるゴンザス尾根の根岩越え)だったため、元禄年間(1688年〜1704年)に数馬の切通しが開削、山越えの道は少し軽減されていますが、馬車などを通すにはまだまだ難しい険路でした。
その後、宝暦年間(1751年〜1764年)、嘉永年間(1848年〜1854年)と白丸集落側の道は改良を重ねましたが、切通しを使った山道という抜本的な問題は残されていました。
全長11m、幅員4.8m、高さ3.5mの洞門で、開通当初は「数馬の石門」と呼ばれて絵葉書にもなっています。
昭和48年に白丸トンネル(現・国道411号)が完成したため、メインルートは白丸トンネルに譲って、遊歩道の扱いに(白丸トンネルの両側の入口横に車止めがあり、旧道が遊歩道になっています)。
数馬隧道 | |
名称 | 数馬隧道/かずまずいどう |
所在地 | 東京都西多摩郡奥多摩町白丸 |
電車・バスで | JR白丸駅から徒歩15分 |
ドライブで | 圏央道日の出IC、青梅ICから約24km |
駐車場 | タイムズ奥多摩白丸観光駐車場(16台/有料) |
問い合わせ | 奥多摩町観光案内所 TEL:0428-83-2152/FAX:0428-83-2789 |
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