東京都港区新橋2丁目、JR新橋駅近くの繁華街に鎮座するのが、烏森神社(からすもりじんじゃ)。JR新橋駅の4ヶ所ある出口のひとつが烏森口であるように、新橋の鎮守的な存在です。主祭神は倉稲魂命(うがのみたまのみこと)、つまりは稲荷神で、商売繁盛、技芸上達などにご利益があります。
色で叶える願掛けみくじの「心願色みくじ」も授与
天慶3年(940年)、藤原秀郷(ふじわらのひでさと=ムカデ退治で有名な俵藤太)が平将門の乱(天慶の乱)平定後、白狐のお告げで創建したと伝えられます。
椙森神社(すぎのもりじんじゃ)、柳森神社とともに、江戸時代は江戸三森に数えられて繁栄しましたが、藤原秀郷伝承は、椙森神社にも残されています。
明暦3年(1657年)、明暦の大火でも一帯は焼け野原になりましたが、烏森稲荷社(当時の社名)は焼け残り、さらに信仰されるようになったのだとか。
続いて、越後屋呉服店・三井高富(みついたかとみ=三井家の家祖三井高利の次男)が三囲稲荷(みめぐりいなり/墨田区)信仰し、「現銀掛値なし」の看板を掲げて江戸を代表する大店になったことなどで起こった江戸の稲荷神ブームの際には、多くの参拝者を集めたと伝えられています。
御神籤(おみくじ)は、色で叶える願掛けみくじの「心願色みくじ」。
おみくじ・願い札・願い玉の3点セットで、赤(恋愛・良縁)、黄(金運・幸運・商売)、青(厄祓・仕事学業)、緑(健康家庭)の4つの願いに分けられています。
「専用書き処」で同色のペンで願い事を記入、その後、紐に結べば、後日、神職が心願成就祈願を行なう仕組みです。
授与所の開所時間は日中の9:00〜16:00(年末年始は延長あり)なので、仕事帰りに立ち寄ることはできません。
神社の大神輿は、「だし鉄」こと山本正太郎が昭和5年に製作したもので「千貫みこし」と呼ばれています。
ちなみに烏森という名は、もともと江戸湾奥・日比谷入江の入口(最奥が現在の江戸城日比谷濠周辺)あたりで、「枯州の森」、「空州の森」と称されていたのが、カラスが多かったことで烏の森に転じたのが由来。
烏森神社 | |
名称 | 烏森神社/からすもりじんじゃ |
所在地 | 東京都港区新橋2-15-5 |
関連HP | 烏森神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR・東京メトロ・都営地下鉄新橋駅から徒歩3分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 烏森神社 TEL:03−3591−7865 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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