日本で唯一の砂漠が東京に! 東京砂漠 全5ヶ所ガイド

東京砂漠

国土地理院の地形図に、「砂漠」と記載されているのは、東京都大島町(伊豆大島・三原山)の裏砂漠と奥山砂漠の2ヶ所のみ。裏砂漠を筆頭に、伊豆大島には表砂漠、奥山砂漠、そして神津島の天上山に表砂漠、裏砂漠があり、合わせて東京都下に5ヶ所の東京砂漠があることに。

三原山・裏砂漠|伊豆大島

所在地:東京都大島町泉津原野
概要:三原山火口の東側、スコリア(黒色の火山砕屑物)に覆われた一帯、風が強く吹きぬける場所で、植物が繁茂しません

三原山・裏砂漠

三原山・裏砂漠

東京都大島町、伊豆大島・三原山(758m)の内輪山(三原山火口)から山腹にかけ、火口の東側のスコリア(黒色の火山砕屑物)に覆われた一帯が裏砂漠。国土地理院の地形図にも裏砂漠と記載され、奥山砂漠とともに「砂漠」と記載される場所になっています。

三原山・奥山砂漠|伊豆大島

所在地:東京都大島町泉津原野
概要:三原山火口から裏砂漠のさらに奥(海側)、東京都道208号(大島一周道路)近くの砂漠地帯
裏砂漠に比べれば植物の侵入が進んでいます

奥山砂漠

三原山・奥山砂漠

東京都大島町、伊豆大島・三原山にはテレビや映画のロケにも使われる裏砂漠、そして昭和25年〜昭和26年の三原山噴火の溶岩流で北半分が埋め尽くされた表砂漠がありますが、もうひとつ、裏砂漠の東側、東京都道208号(大島一周道路)沿いにあるのが奥山

三原山・表砂漠|伊豆大島

所在地:東京都大島町
概要:三原山(758m)の内輪山(三原山火口)と外輪山の間、火口の西側のスコリア(黒色の火山砕屑物)に覆われた火口原
昭和25年~昭和26年の三原山のマグマ噴火(山頂火口から流出)で北半分(御神火茶屋側)が埋め尽くされたことから、あまり表砂漠と呼ばれなくなりました

三原山・表砂漠

三原山・表砂漠

東京都大島町、伊豆大島・三原山(758m)の内輪山(三原山火口)と外輪山の間、火口の西側のスコリア(黒色の火山砕屑物)に覆われた火口原が表砂漠。北東山腹の裏砂漠と違って地形図などにも掲載されていないため、あくまでも通称ですが、散策にも絶好で

天上山・裏砂漠|神津島

所在地:東京都神津島村天上山
概要:天上山は、承和5年(838年)に噴火の記録が残る活火山
天上山西縁の火砕丘と、溶岩ドームの急峻な場所(溶岩ドームの縁)からその下部には、雨水が透過しやすく、植物が生育しないため、砂漠に
天上山で最大規模の砂漠地帯が裏砂漠で、5月中旬〜6月中旬にはオオシマツツジが開花

天上山・裏砂漠

天上山・裏砂漠

東京都神津島村、神津島の島の中央にそびえる天上山。標高は標高571.8mとさほどではありませんが、御蔵島(みくらじま)の御山と並び、登山愛好家を虜(とりこ)にする魅力あふれる山です。その山上にあるのが不思議な景観を醸し出す裏砂漠。5月中旬〜

天上山・表砂漠|神津島

所在地:東京都神津島村天上山
概要:天上山は、承和5年(838年)に噴火の記録が残る活火山
天上山の黒島部分は、複数の溶岩ドーム(流紋岩質)の集合体で、天上山西縁の火砕丘と、溶岩ドームの急峻な場所(溶岩ドームの縁)からその下部には、雨水が透過しやすく、植物が生育しないため、砂漠に

天上山・表砂漠

天上山・表砂漠

東京都神津島村、神津島の中央にそびえる天上山(標高571.8m)。山上には平安時代初期の承和5年(838年)の噴火で誕生した溶岩ドームに由来する2つの砂漠地帯があり、少し小さい方の砂漠が表砂漠です。黒島登山口、白島登山道口からの登山道が合流

日本で唯一の砂漠が東京に! 東京砂漠 全5ヶ所ガイド
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

砂丘と砂漠、何が違う!?

国土地理院によれば「砂丘は海岸の砂が強い風で運ばれ堆積してできた丘状、または堤防状の高まり」。砂漠は年間降雨量が250mm以下、または降雨量より蒸発量の方が多いために砂や礫、岩石の多い土地のこと。日本国内には砂丘はあるものの砂漠はありません

 

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