旧永井家庄屋屋敷

旧永井家庄屋屋敷

徳島県美馬郡つるぎ町、一宇街道に沿って2層になった卯建(うだつ)を持つ商家が並ぶ貞光(さだみつ)地区にある豪農の家が旧永井家庄屋屋敷。貞光には脇町と並ぶ、古い家並みが残りますが、その筆頭が旧永井家で、現存する屋敷は、寛政3年(1791年)築。卯建の町並みから50mほど西に入った住宅地に残る往時の貴重な建築物です。

卯建の並ぶつるぎ町貞光にある庄屋屋敷

旧永井家庄屋屋敷

築地塀に囲まれた550坪の敷地には、南側に切妻本瓦葺きの表門を造り、母屋、蔵、鶴亀蓬莱庭園(座視鑑賞式の枯山水)、井戸などが配されています。
建物は何度か増改築されていますが、全体としては往時の雰囲気を色濃く残しており、四国でも貴重な文化遺産のひとつ。

江戸時代の情緒あふれる屋敷は、平成17年放映のTBSテレビの『水戸黄門』や、平成11年放映のNHKドラマ『天涯の花』(主演:須藤理彩)などのロケ地にもなっています。

一帯は、阿波国を開拓した忌部氏(いんべうじ=古代朝廷における祭祀を担った氏族)の根拠地で、朝廷へ献上した木綿(ゆう)や荒妙(あらたえ=布の一種)の原料である楮(こうぞ)と麻(あさ)にちなんで「木綿麻の里」(ゆうまのさと)と呼ばれてきました。
江戸時代中期には、葉タバコの栽培も産業となっていました。
エリア一帯は農林水産省の「田園空間博物館 木綿麻(ゆうま)」で、旧永井家庄屋屋敷に隣接する「まちなみ交流館」がそのビジターセンターになっています。

旧永井家庄屋屋敷
名称 旧永井家庄屋屋敷/きゅうながいけしょうややしき
所在地 徳島県美馬郡つるぎ町貞光西浦37
関連HP つるぎ町公式ホームページ
電車・バスで JR貞光駅から徒歩15分
ドライブで 徳島自動車道美馬ICから約3.5km
駐車場 5台/無料
問い合わせ 旧永井家庄屋屋敷 TEL:0883-62-2018
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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