徳島県小松島市小松島町、国鉄小松島線(国鉄路線として最も営業キロが短い路線/1.9km)・小松島駅の跡地を鉄道記念公園としたのが、小松島ステーションパーク・SL記念広場。開業当時の駅舎が再現され、C12形蒸気機関車(C12 280)、オハフ50形客車が静態保存されています。
C12形蒸気機関車、国鉄50系客車を静態保存
小松島線は、小松島港と徳島駅を結び、遠浅で座礁の危険のあった徳島港を避け、小松島港から和歌山・大阪・神戸航路と連絡する鉄道連絡船を出航させようと、阿波国共同汽船(あわのくにきょうどうきせん)が建設した鉄道。
大正2年の開業時には、すでに国が借上げて、小松島軽便線(こまつしまけいべんせん)として営業を開始しています(大正6年に国有化)。
大正11年に徳島駅〜小松島駅が、正式に小松島線となり、昭和2年には小松島機関庫が設けられています。
昭和60年3月14日に小松島線(牟岐線の分岐駅・中田駅〜小松島駅)は廃止され、小松島市営バスに転換。
中田駅〜小松島駅間の小松島線の廃線跡は、遊歩道になっています。
SL記念広場に保存されるC12形蒸気機関車(C12 280)は、昭和22年、日本車輌名古屋工場で製造。
四国は走っていませんが、昭和48年、当時の国鉄四国総局長と小松島市長との間で無償貸与契約が締結され、小松島市の新港児童公園に保存されていました。
国鉄50系客車は、通勤通学に使える普通客車として昭和52年に登場したもので、小松島線でも活躍したため、C12形蒸気機関車とともに保存されています(国鉄50系客車は日本各地に保存されています)。
SL記念広場のほかにも、映画『阿波のタヌキ合戦』、スタジオジブリのアニメ映画『平成狸合戦ぽんぽこ』のモチーフにもなっている阿波の狸をイメージして、タヌキ像を配置した狸ひろばもあります。
ちなみに、現在のJRで最短の路線は、田吉駅〜宮崎空港駅間の宮崎空港線で、1.4km(営業キロ)。
小松島ステーションパーク・SL記念広場 | |
名称 | 小松島ステーションパーク・SL記念広場/こまつじますてーしょんぱーく・えすえるきねんひろば |
所在地 | 徳島県小松島市小松島町 |
関連HP | 小松島市公式ホームページ |
電車・バスで | JR南小松島駅から徒歩15分 |
駐車場 | なし/周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 小松島市都市整備課 TEL:0885-32-2118 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag