日本最北の私鉄で、「鈴虫列車」運転中!

鈴虫列車

「日本最北の私鉄」とPRするのが津軽鉄道。冬のストーブ列車はニュースなどでも紹介され有名ですが、夏の風鈴列車、秋の鈴虫列車も運転されています。鈴虫列車は例年9月1日〜10月中旬まで(鈴虫の成育状況により変動)運転されるもので、最北の私鉄の車内に鈴の音のような虫の声が広がります。

虫かごに入った8匹の鈴虫が、美しい羽音を奏でる

鈴虫列車

文部省唱歌の『蟲のこゑ』では、「あれマツムシが鳴いているチンチロ チンチロ チンチロリン」に対して「あれスズムシも鳴きだした リンリン リンリン リーンリン」と歌われる鈴虫の声。
昭和61年から始まった秋の風物詩で、津軽鉄道の職員たちが育てたおよそ400匹の鈴虫が、8匹ずつ虫かごに入れ、運転席の後ろや後方にある本棚に配置するという手作りでシンプルな仕掛け。


自然界の鈴虫の北限は、秋田県五城目町だとされていましたが、現在は鳴き声が聞こえなくなり群棲地の指定が解除されていることから、本来は津軽半島では余り耳にしない鳴き声ということに。
成虫の寿命は1ヶ月〜2ヶ月くらいしかないため、運転期間は鈴虫次第、成育状況により変動ということになるのです。

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、東大の講義で「本当にムシを愛する人種は日本人と古代ギリシャ人だけ」と述べていますが、松江の自宅の庭に虫を放して鳴き音を楽しんだとのこと。

津軽鉄道は、津軽五所川原駅(青森県五所川原市)と津軽中里駅(北津軽郡中泊町)を結ぶ20.7km(営業キロ)のローカル私鉄。
北海道にある北海道ちほく高原鉄道などが第三セクター鉄道なので、日本最北の私鉄ということに。
つまり、終着駅の津軽中里駅は、日本最北の私鉄駅ということに。
風雅な鈴虫の音を聞きながら、日本最北の私鉄駅を目指しましょう(期間中の全列車が鈴虫列車にて運行)。

鈴虫列車
日本最北の私鉄で、「鈴虫列車」運転中!
開催日時 毎年9月1日〜10月中旬まで(鈴虫の成育状況により変動)
所在地 青森県五所川原市・北津軽郡中泊町
場所 津軽鉄道
関連HP 津軽鉄道公式ホームページ
問い合わせ 津軽鉄道 TEL:0173-34-2148
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
津軽鉄道

津軽鉄道

津軽五所川原駅(青森県五所川原市)と津軽中里駅(北津軽郡中泊町)を結ぶ全長20.7kmのローカル鉄道が津軽鉄道。昭和5年7月15日に五所川原駅(現・津軽五所川原駅)〜金木駅間(12.8km)が開業、11月13日に全線が開業しています。12月

津軽鉄道ストーブ列車

津軽鉄道ストーブ列車運行

毎年12月1日〜翌年3月31日、津軽鉄道(津軽五所川原駅〜津軽中里駅)で、ストーブ列車運行。昭和5年11月13日、五所川原駅(現・津軽五所川原駅)〜中里駅(現・津軽中里駅)の全線開業直後の12月から運行を開始したという歴史ある列車です(昭和

 

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