これまで日本一高い場所にホームがある高架駅は、埼京線・北戸田駅で20.46mでした。これを凌ぐホームの高さとなったのは、2024年3月16日に北陸新幹線の延伸開業時に誕生した敦賀駅の新幹線ホーム(11~14番線)。京都駅と並ぶ巨大駅舎で、「敦賀要塞」(つるがようさい)とも称されています。
東京からの定期列車は、「欧亜国際連絡列車」以来の快挙!

もともと敦賀は、大陸(ロシア・ソ連)への玄関港だったこともあり、鉄道もいち早く明治17年に敷設され(長浜〜敦賀)、明治45年には新橋駅〜金ケ崎駅(敦賀港駅)に欧亜国際連絡列車の運転が開始されています。
敦賀〜ウラジオストクの定期航路、さらにシベリア鉄道を結んで、ウラジオストクを経由してヨーロッパまで新橋駅から1枚の切符で渡航できるという画期的なシステムが「欧亜国際連絡列車」です。
日本が初参加した『1912年ストックホルムオリンピック』で日本選手団(NHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』の主人公・金栗四三も参加)が利用したのも、この「欧亜国際連絡列車」でした。
杉原千畝の発給した「命のビザ」によって、6000人余のユダヤ人難民が、シベリア鉄道、ウラジオストク経由で上陸したのもこの敦賀港です。
こうした鉄道運輸の拠点として発展した敦賀ですが、戦後は関西圏と北陸本線で結ばれ、特急「雷鳥」(特急「サンダーバード」)が走っていましたが、北陸新幹線の敦賀延伸で、大きく変化。
かつて「欧亜国際連絡列車」で東京と結ばれていたように、再び直通列車が走るようになったのです。
「敦賀要塞」と称される駅舎は、高さ37m、幅41mと、整備新幹線の駅では最大級。
JR小浜線、ハピラインふくい(北陸新幹線開業で福井県内の北陸本線が3セク化)、JR北陸本線、北陸新幹線が乗り入れ、在来線・ハピラインふくい、新幹線、在来線特急のホームが階層別に用意されています。
最上層の3階部分が新幹線ホームで、地上からの高さが21mということに。

ホームは地上から21m、日本一の高架駅は、「要塞」と称されている! | |
名称 | 敦賀駅/つるがえき |
所在地 | 福井県敦賀市鉄輪町1-1-24 |
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