大山

深田久弥の「日本百名山」のひとつに数えられ、美しい山容から「伯耆富士」(ほうきふじ)、「出雲富士」とも呼ばれています。白山火山帯に属するトロイデ型の複式火山。中国地方最高峰で、山頂は、弥山(1709.4m)、剣ヶ峰(最高峰1729m)、天狗峰からなり、山頂には、国の天然記念物・ダイセンキャラボクの純林が広がっています。

弥山めざして夏山登山道でアタック!

賽の河原から見上げる大山北壁
大山登山道。最初は阿弥陀堂横の石段を登る
大山頂上直下の登山道
大山山頂。右下に見えるのが避難小屋(売店)

山頂の稜線部は角閃安山岩の崩壊が激しく、弥山山頂の一等三角点地点や剣ヶ峰への縦走は危険のため禁止となっており、弥山の山頂小屋が登山道の終点。昭和30年代から40年代の登山ブームで、山頂の草地は裸地化しましたが、登山者が石などを持って登る「一木一石運動」に象徴される山頂の緑復元活動により、ようやく以前のような草地が復活しつつあります。
「立ち入り禁止のロープを越えて三角点に行くことは厳禁です。せっかく蘇りつつある山頂の緑を再び失わせ、これまでの地元の地道な活動を、文字通り土足で踏みにじる行為になります」と大山町もPRしています。

古くは大神岳(おおかみのたけ)と呼ばれた霊山で、大山信仰は1300年も前に遡ります。
北麓に鎮座する大山寺、大神山神社が信仰の中心で明治の廃仏毀釈まで大山寺の霊域として一般の登山は禁止されていました。現在はその大山寺が夏山登山道の登山口になっています。

弥山まで所要は2時間30分〜3時間ほど(個人差が大きいので目安に)。中腹(標高800m〜1300m)には西日本一のブナの原生林があり、新緑、紅葉は実に見事。深田久弥の「日本百名山」には、中国地方で唯一選定されている山です。

登山シーズンはゴールデンウイーク頃から11月初旬頃まで。登山口近くに日帰り入浴施設「火の神岳温泉豪円湯院」があって登山の汗を流すことができます。
大山頂上避難小屋(売店)の営業時期は、ゴールデンウィークと夏休み期間中のほかは、不定期営業になっています(頂上避難小屋の管理者=チロル&白樺TEL0859-52-2818)。

一木一石運動

(1)登山をするときには、「石」を、リュックに忍ばせて山頂へ。
(「石」は必ず、大山寺橋西側の南光河原駐車場にある「石置き場」から持って上がること)

(2)ゴミはすべて持ち帰り、自然の美しさを守りましょう。
木道以外の場所を歩いたり、植生保護区域に立ち入ったりすることは植生の保護からも厳禁です。

(3)三角点は立ち入り禁止です。
大山では、現在、崩落のため縦走も禁止となっています。

一木一石運動で見事に緑が復活!
遠く、弓ヶ浜、三保半島を眼下に
大山北壁PhotoMap
大山
名称 大山/だいせん
所在地 鳥取県西伯郡大山町大山
関連HP 大山観光局公式ホームページ
電車・バスで JR米子駅から日本交通バス大山寺行きで50分、大山寺下車、夏山登山口まで徒歩10分
ドライブで 米子自動車道米子ICから約12km
駐車場 南光河原駐車場(58台/無料、12月〜3月は閉鎖)
問い合わせ 大山観光局 TEL:0859-52-2502/FAX:0859-52-2770
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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