野反湖

野反湖

群馬・長野・新潟の3県を流れる信濃川水系の中津川の源流部分に建設された野反(のぞり)ダムによって誕生した周囲12kmの人造湖が野反湖(のぞりこ)。湖面の標高は1514mという高所で、一帯は上信越高原国立公園の特別地域に指定される原始性の高いエリア。群馬県中之条町側から湖畔まで国道405号が通じています。

湖周辺は、上信越高原国立公園の特別地域

関東地方に水源を持つ河川のうち日本海に注ぐのは野反湖が源流部となる中津川と尾瀬を水源とする只見川のみ。
野反湖は、湖畔に立つとダム湖というイメージがまったくありませんが、財団法人ダム水源地環境整備センターが認定する「ダム湖百選」にも選定されています。

ダムが完成する以前は、中心には野反池(のぞりいけ)がある湿原でした。
湖の周辺にはノゾリキスゲ(ニッコウキスゲの現地名/見頃は例年7月中旬)やレンゲツツジ、コマクサ、シラネアオイなど高山植物が咲く楽園となっています。

湖までは国道405号が通じていますが(冬期は国道405号の和光原~野反湖は通行止)、その先は秋山郷最奥の切明温泉までの間が不通(未開通区間)となっています(地蔵峠を越えて長野県栄村に至る登山道)。

湖南岸の富士見峠と北岸の野反湖展望台を起点とした湖畔一周の遊歩道も整備されるほか(湖を一周する遊歩道は「遊歩百選」に選定)、八間山(1934.5m)、弁天山(1652.7m)・エビ山(1744m)への登山道もあります(登山にあたっては事前に登山道の状況の確認を)。

国道405号途中の富士見峠には野反峠休憩舎も建っていて、野反湖の展望地となっています。
この富士見峠が、太平洋と日本海を隔てる中央分水嶺です。

また車道の終点となる北岸には野反湖キャンプ場も整備されています(開設5月下旬〜10月頃)。
野反湖ではイワナ、ニジマス、レインボーバックトラウト、鯉などを釣ることもでき、遊漁券は、北岸の野反湖キャンプ場、野反湖展望台兼案内所泉屋、南岸の野反湖富士見峠休憩舎で購入可能。
釣りは5月1日~11月10日に可能。

名称 野反湖/のぞりこ
所在地 群馬県吾妻郡中之条町入山国有林
関連HP 中之条観光協会町公式ホームページ
電車・バスで 吾妻線長野原草津口駅からタクシーで1時間
ドライブで 関越自動車道渋川伊香保ICから約72km
駐車場 野反湖展望台兼案内所駐車場などを利用
問い合わせ 中之条町観光協会 TEL:0279-75-8814/FAX:0279-26-3777
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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