本宮砂防堰堤

本宮砂防堰堤

富山県富山市本宮、常願寺川の中流部(常願寺川河口から26.8km)にある昭和12年完成の砂防堰堤で、国の重要文化財(昭和期の砂防堰堤としては、立山カルデラ出口に建設された白岩砂防堰堤に次いで全国第2号)。堤高22m、長さ107mで貯砂量日本一(500万立方メートル)の砂防ダム。「日本一美しい砂防堰堤」ともいわれています。

貯砂量500万立方メートルは日本一

幕末の安政元年(1854年)から連続して発生した安政の大地震(あんせいのおおじしん)以来、常願寺川中流部における河床の上昇が激しく、氾濫などの災害の危険、被害が増していました。
その防止で築かれたのが日本最大級の貯砂量を誇る砂防ダム、本宮砂防堰堤です。
平野部の手前で土砂の流出を防止するため、中流部の本宮地区を選定、重力式コンクリート堰堤を建設したのです。

本宮砂防堰堤周辺にはきらきら広場など「水辺の学校」が整備され、砂防堰堤についての説明板も設置されています。
建設当時としては数少ないコンクリートで造られた砂防堰堤で、周辺環境に調和させるため表面は間知石貼で造られ、土木学会選奨の土木遺産にも選定されています。

常願寺川上流部、立山カルデラ出口に築かれた白岩砂防堰堤も国の重要文化財に指定されています。

名称 本宮砂防堰堤/ほんぐうさぼうえんてい
所在地 富山県富山市本宮・中新川郡立山町芦峅寺
関連HP 国土交通省立山砂防事務所公式ホームページ
電車・バスで 富山地方鉄道立山線有峰口駅から徒歩20分
ドライブで 北陸自動車道流杉スマートICから約18km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 国土交通省立山砂防事務所 TEL:076-482-1111
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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